「5G」がランキング1位、官民を挙げて商用化に前進<注目テーマ>
★人気テーマ・ベスト10
1 5G
2 サイバーセキュリティ
3 人工知能
4 全固体電池
5 バイオテクノロジー関連
6 キャッシュレス決済
7 量子コンピューター
8 再生医療
9 元号関連
10 RPA
みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「5G」がランキングトップとなっている。
日経平均は手掛かり材料難のなか上昇一服場面にあるが、下値に対しても抵抗力を発揮している。こういった方向感の定まらない局面においては、有力テーマに乗せて個別材料株物色の動きが活発化しやすい。
テーマとしてインパクトがあるのは、やはり官民を挙げて注力している分野だ。“国策”に銘打たれるテーマは少なくないが、そのなか最強ランクに位置するのは、やはりグローバル規模でマーケットが創出される次世代高速通信インフラ「5G」といえる。
IoT時代の本格到来がいわれるが、それをインフラ面から支えるのは5Gにほかならない。IoT社会が本格化する2020年には実に500億台の機器がネット接続されるとも試算されているが、その際に現行のLTEの1000倍以上の大容量化と10Gbps超という100倍の実効速度による通信を可能とし、「超低遅延技術」や「同時多数接続」という命題もクリアする5Gは重要な役割を果たす。スマートシティ構想やコネクテッドカー、さらにその延長線上にある自動運転技術の進展でも必須となる。25年に5G回線は10億回線を超える可能性があり、全世界のモバイル回線の3割以上を占有するとみられている。
既に5Gの商用化に向けて米国や韓国をはじめ世界が一斉に動き出しており、当初は20年の商用化を目指していたものを、19年に1年前倒しする方向で各国の足並みが揃っている。今年が「5G元年」と呼ばれるゆえんだ。
国内では政府主導のもと東京五輪開催年である20年に商用化の計画にあったが、NTTドコモ<9437.T>、ソフトバンク<9434.T>、KDDI<9433.T>の通信メガキャリアによって、今年半ばにもプレサービスが開始される見通しで、足もと風雲急を告げる動きにある。トヨタ自動車<7203.T>を良い例として業界の垣根を越えて大手企業間で連携を図る動きが相次いでいることも、同テーマの“ビッグウェーブ感”を演出している。関連銘柄は改めて要マークとなろう。
まず、通信システムの開発で不可欠な通信計測器を手掛けるアンリツ<6754.T>は早くから同テーマのシンボルストックとして注目されている。同社は既に16年に米アジマスシステムを子会社化しフェージング(電波の受信レベルの変動)に関するソリューションを強化、5G関連需要への対応を進めているためだ。このほか、業績は低迷しているものの通信基地局向けテスターで高シェアを誇るアルチザネットワークス<6778.T>や、半導体設備向け部品メーカーで基地局向け温度調整部材を手掛けるフェローテックホールディングス<6890.T>、車載アンテナトップでコネクテッドカー向けに新たな需要取り込みが期待される原田工業<6904.T>などもマークしたい銘柄となる。
通信機器関連主力にソフト開発を手掛けるサイバーコム<3852.T>や通信系コア技術に強みを持ち、NECグループを主要販売先とするアイレックス<6944.T>、IP電話システムの先駆で次世代システム構築やメンテナンスでも活躍余地が大きいネクストジェン<3842.T>、IoTインテグレーション事業を展開しKDDIと資本・業務提携するエコモット<3987.T>なども面白い存在だ。
さらに、通信工事会社も収益機会が膨らむ。最大手のコムシスホールディングス<1721.T>や協和エクシオ<1951.T>、ミライト・ホールディングス<1417.T>は注目。また、インフラ整備で光ファイバー需要の喚起も予想されることから古河電気工業<5801.T>やフジクラ<5803.T>などにも思惑がある。
出所:minkabuPRESS
1 5G
2 サイバーセキュリティ
3 人工知能
4 全固体電池
5 バイオテクノロジー関連
6 キャッシュレス決済
7 量子コンピューター
8 再生医療
9 元号関連
10 RPA
みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「5G」がランキングトップとなっている。
日経平均は手掛かり材料難のなか上昇一服場面にあるが、下値に対しても抵抗力を発揮している。こういった方向感の定まらない局面においては、有力テーマに乗せて個別材料株物色の動きが活発化しやすい。
テーマとしてインパクトがあるのは、やはり官民を挙げて注力している分野だ。“国策”に銘打たれるテーマは少なくないが、そのなか最強ランクに位置するのは、やはりグローバル規模でマーケットが創出される次世代高速通信インフラ「5G」といえる。
IoT時代の本格到来がいわれるが、それをインフラ面から支えるのは5Gにほかならない。IoT社会が本格化する2020年には実に500億台の機器がネット接続されるとも試算されているが、その際に現行のLTEの1000倍以上の大容量化と10Gbps超という100倍の実効速度による通信を可能とし、「超低遅延技術」や「同時多数接続」という命題もクリアする5Gは重要な役割を果たす。スマートシティ構想やコネクテッドカー、さらにその延長線上にある自動運転技術の進展でも必須となる。25年に5G回線は10億回線を超える可能性があり、全世界のモバイル回線の3割以上を占有するとみられている。
既に5Gの商用化に向けて米国や韓国をはじめ世界が一斉に動き出しており、当初は20年の商用化を目指していたものを、19年に1年前倒しする方向で各国の足並みが揃っている。今年が「5G元年」と呼ばれるゆえんだ。
国内では政府主導のもと東京五輪開催年である20年に商用化の計画にあったが、NTTドコモ<9437.T>、ソフトバンク<9434.T>、KDDI<9433.T>の通信メガキャリアによって、今年半ばにもプレサービスが開始される見通しで、足もと風雲急を告げる動きにある。トヨタ自動車<7203.T>を良い例として業界の垣根を越えて大手企業間で連携を図る動きが相次いでいることも、同テーマの“ビッグウェーブ感”を演出している。関連銘柄は改めて要マークとなろう。
まず、通信システムの開発で不可欠な通信計測器を手掛けるアンリツ<6754.T>は早くから同テーマのシンボルストックとして注目されている。同社は既に16年に米アジマスシステムを子会社化しフェージング(電波の受信レベルの変動)に関するソリューションを強化、5G関連需要への対応を進めているためだ。このほか、業績は低迷しているものの通信基地局向けテスターで高シェアを誇るアルチザネットワークス<6778.T>や、半導体設備向け部品メーカーで基地局向け温度調整部材を手掛けるフェローテックホールディングス<6890.T>、車載アンテナトップでコネクテッドカー向けに新たな需要取り込みが期待される原田工業<6904.T>などもマークしたい銘柄となる。
通信機器関連主力にソフト開発を手掛けるサイバーコム<3852.T>や通信系コア技術に強みを持ち、NECグループを主要販売先とするアイレックス<6944.T>、IP電話システムの先駆で次世代システム構築やメンテナンスでも活躍余地が大きいネクストジェン<3842.T>、IoTインテグレーション事業を展開しKDDIと資本・業務提携するエコモット<3987.T>なども面白い存在だ。
さらに、通信工事会社も収益機会が膨らむ。最大手のコムシスホールディングス<1721.T>や協和エクシオ<1951.T>、ミライト・ホールディングス<1417.T>は注目。また、インフラ整備で光ファイバー需要の喚起も予想されることから古河電気工業<5801.T>やフジクラ<5803.T>などにも思惑がある。
出所:minkabuPRESS
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