東京株式(大引け)=154円安、買い材料乏しいなか終盤下げ足加速
大引けの日経平均株価は前日比154円26銭安の1万9063円22銭と3日ぶり反落。東証1部の売買高概算は18億4941万株、売買代金概算は2兆605億5000万円。値上がり銘柄数は338、対して値下がり銘柄数は1572、変わらずは100銘柄だった。
きょうの東京市場はリスク回避ムードが強かった。日経平均株価は朝方安く始まり、その後下げ渋る場面はあったものの、買い手控えムードのなか徐々に水準を切り下げる展開となった。英国のEU離脱通知は織り込み済みで、外国為替市場でも大きな変動はみられなかったが、手掛かり材料にも事欠いており上値を追いづらい状況だった。前引けが安かったにもかかわらず、後場寄りに日銀のETF買いが観測されなかったことが、その後の展開に影響したとの見方もある。中国などアジア株式市場が総じて軟調で、後場後半には先物に海外筋とみられる仕掛け的な売りが出て、裁定解消売りが全体相場の下げを助長した格好となった。
個別では、任天堂<7974.T>が売られ、ソフトバンクグループ<9984.T>も軟調。前日まで6日連続ストップ高となっていた沢藤電機<6901.T>は大幅高の後に売り物を浴び一時ストップ安に売られた。日産自動車<7201.T>、コマツ<6301.T>も軟調。ユニチカ<3103.T>、東京ガス<9531.T>も値を下げた。きょう上場のスシローグローバルホールディングス<3563.T>は公開価格比4%安で初値を形成し、引け値は初値を下回った。
半面、東芝<6502.T>が売買代金トップで続伸。武田薬品工業<4502.T>も買われた。東京エレクトロン<8035.T>、SUMCO<3436.T>が高く、日東電工<6988.T>も買いが優勢だった。北の達人コーポレーション<2930.T>がストップ高に買われ、ジーンズメイト<7448.T>も急伸。UACJ<5741.T>が値を飛ばし、東邦亜鉛<5707.T>、マクロミル<3978.T>も上昇した。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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