大阪6月限ナイトセッション
日経225先物 35720 +100 (+0.28%)
TOPIX先物 2666.5 +6.5 (+0.24%)
シカゴ日経平均先物 35745 +125
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
1日の米国市場はNYダウが下落した一方で、 S&P500、ナスダックは上昇。3月の米ISM製造業景況感指数は49.0と3カ月ぶりに好不況の境目とされる50を割り込んだほか、2月の米雇用動態調査(JOLTS)は求人件数が19万4000件減少し、756万8000件と予想(765万8000件程度)を下回るなど、米景気の減速を示唆する経済指標が投資家心理の重荷となった。2日には米政権が「相互関税」の詳細について発表する見通しで、内容を見極めたいとする様子見姿勢の市場関係者が多かった。
NYダウ構成銘柄では、ナイキ
シカゴ日経平均先物(6月限)清算値は、大阪比125円高の3万5745円だった。日経225先物(6月限)のナイトセッションは、日中比70円安の3万5550円で始まった。いったん3万5730円まで買われた後に軟化し、米国市場の取引開始後には3万5130円まで売られた。売り一巡後はショートカバーとみられる動きが優勢となりプラス圏を回復すると、中盤にかけて3万5860円まで買われる場面もみられ、3万5720円でナイトセッションの取引を終えた。
シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買いが先行して始まりそうだ。もっとも、エヌビディアやマイクロソフトなどは買われたが、前日に年初来安値を更新していることもあり、リバランスによる持ち高調整の買いとみられる。なお、トランプ米大統領は相互関税について日本時間の3日午前5時に記者会見を行う予定であり、発表直後に即時発動される見通しのため、内容を見極めたいとするムードが強まろう。
日経225先物はナイトセッションで、下向きで推移するボリンジャーバンドの-3σ(3万5050円)と-2σ(3万5720円)辺りでの推移だった。関税発動を前にいったんショートポジションをニュートラルに近づける動きもあるとみられ、-2σ水準での攻防が見込まれる。バンドに沿った調整は警戒されるところではあるが、-3σに接近する局面では押し目狙いのロング対応とし、オプション権利行使価格の3万5500円から3万6000円のレンジを想定する。
積極的な売買は手控えられやすく、スキャルピング中心のトレードを余儀なくされるものの、-2σを上回り3万6000円を早い段階で回復してくるようだと、-1σ(3万6380円)辺りが射程に入ってくる可能性はあるだろう。
1日の米VIX指数は21.77(31日は22.28)に低下した。一時23.52まで切り上がる場面もあった。ただ、前日同様、25日移動平均線(21.61)が支持線として機能する形状をみせているため、一段の上昇が警戒されやすい。トランプ関税発動後の動向を注目しておきたい。
昨日のNT倍率は先物中心限月で13.39倍に低下した。アドバンテスト<6857>[東証P]など指数インパクトの大きい値がさ株の一角が不安定ななか、一時13.32倍まで低下する場面もみられた。リバランスによりNTショートを巻き戻す動きが入る可能性もあるが、リスクヘッジでNTショートに振れやすい需給状況である。
株探ニュース
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