クラリオンが続伸、空売り誘い踏み上げ素地も

　クラリオン<6796.T>が小幅ながら続伸。株価は３月下旬以降に大相場を展開、２月４日の年初来安値１３０円から９月１２日には４８２円の高値まで３．７倍に変貌を遂げた。自動車用ＡＶ機器専業メーカーだが、カーエレ部門が北米や中国で日系メーカーの高級車向けに順調に売り上げを伸ばしている。欧米系メーカー向けにもカーナビや車載用カメラが好調だ。１５年３月期は営業利益段階で前期比３３．８％増の７０億円と回復が加速する見通し。ただ、株価は高値警戒感から「純カラ（ヘッジ目的ではない投機的な空売り）も積み上がっている」（市場関係者）状況にあり、信用取組は９月１９日申し込み現在で信用倍率１．０５倍とがっぷり四つの状態。株式需給面で踏み上げ素地も意識されている。

クラリオンの株価は１２時３７分現在４６４円（△３円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）