日経平均株価
始値 21628.04
高値 21639.12(09:00)
安値 21514.85(14:16)
大引け 21602.59(前日比 -321.13 、 -1.46% )
売買高 14億9623万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆7476億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は大幅に3日続落、リスクオフ加速で一時下げ幅は400円超に
2.前日の米国株急落に加え、一時1ドル110円割れの円高も嫌気される
3.米国の対中制裁関税引き上げで、世界経済への悪影響を懸念する流れに
4.オプションSQ前で先物売りも重荷、Fリテ上昇効果で終盤下げ幅縮小
5.機関投資家の持ち高を軽くする動きも観測、値下がり銘柄数1800超
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは473ドル安と大幅続落。米中貿易交渉への警戒感から、中国向け売上高比率が高いボーイングやアップルなど幅広い銘柄が売られ指数を押し下げた。
東京市場では、米中摩擦への懸念が膨らむなか、前日の米国株急落や為替の円高を嫌気して日経平均株価は終始売りに押される展開となった。
8日の東京市場は、前日の米国株市場で主要指数が急落したことを受けリスク回避ムードが高まった。米国が中国への制裁関税引き上げを表明したことで、両国の貿易交渉に悲観的な見方が強まり、世界経済への悪影響が意識されている。国内外機関投資家に持ち高を減らす動きが観測されたほか、今週末にオプションSQ算出を控え、先物への継続的な売り圧力も地合い悪を助長した。外国為替市場では一時1ドル=110円を割り込む円高に振れたことで主力株中心に買い手控え要因となった。アジア市場も総じて軟調な動きだったが、下落率は東京市場が最も大きい。日経平均は一時400円以上安くなり、後半は指数寄与度の高いファーストリテの上昇が売り圧力を緩和して下げ幅を縮小したものの、前日に続く300円超の下落。業種別騰落は33業種全面安で、値下がり銘柄数は1800を超えた。
個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが冴えず、武田薬品工業<4502>も軟調。コマツ<6301>、キーエンス<6861>、ファナック<6954>が安く、東京エレクトロン<8035>、SUMCO<3436>など半導体関連も売られた。ヤマハ発動機<7272>が売買高急増のなか大幅安、ニチアス<5393>、スミダコーポレーション<6817>も急落した。トヨタ自動車<7203>は決算発表を受け後場プラス圏に浮上する場面もあったが、買いが続かず続落した。
半面、ZOZO<3092>が商いを膨らませ上値追い。ファーストリテイリング<9983>も高い。リクルートホールディングス<6098>も堅調だった。東海カーボン<5301>が買われ、いであ<9768>は一時ストップ高と気を吐いた。シュッピン<3179>、イーブックイニシアティブジャパン<3658>、シグマクシス<6088>なども値を飛ばした。アイフル<8515>も物色人気。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、リクルート <6098> 、中外薬 <4519> 、東海カ <5301> 、京王 <9008> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約40円。うち31円はファストリ1銘柄によるもの。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファナック <6954> 、東エレク <8035> 、ダイキン <6367> 、花王 <4452> 、資生堂 <4911> 。押し下げ効果は約72円。
東証33業種のすべての業種が下落。下落率の小さかった上位5業種は(1)情報・通信業、(2)サービス業、(3)その他金融業、(4)小売業、(5)保険業。一方、下落率の大きかった5業種は(1)精密機器、(2)空運業、(3)化学、(4)非鉄金属、(5)ガラス土石製品。
■個別材料株
△シュッピン <3179>
今期経常は9%増で2期ぶり最高益更新へ。
△アクロディア <3823> [東証2]
パラオでのビンゴカジノシステム許可取得に向けアライアンス契約。
△日東エフシー <4033>
インテグラルがTOBで非公開化。
△栗本鉄 <5602>
前期経常を一転4%増益に上方修正。
△シグマクシス <6088>
今期経常は13%増で3期連続最高益更新へ。
△ヤマザキ <6147> [JQ]
前期経常を3.5倍上方修正。
△信号 <6741>
今期経常は8%増益・1円増配、4.6%上限に自社株取得へ。
△NEWART <7638> [JQ]
3700万株を上限に自社株取得、今期経常は13%増で連続最高益へ。
△いであ <9768>
1-3月期(1Q)経常は2.3倍増益で着地。
△セキド <9878> [東証2]
中国人採用強化に向けて新幹線教育グループと業務提携。
▼アルファクス <3814> [JQG]
上期経常を一転59%減益に下方修正。
▼ヤマハ発 <7272>
1-3月期(1Q)経常は6%減益で着地。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)いであ <9768> 、(2)日東エフシー <4033> 、(3)シュッピン <3179> 、(4)イーブック <3658> 、(5)シグマクシス <6088> 、(6)信号 <6741> 、(7)ココカラF <3098> 、(8)ZOZO <3092> 、(9)クロスキャト <2307> 、(10)東都水 <8038> 。
値下がり率上位10傑は(1)IDHD <4709> 、(2)スミダコーポ <6817> 、(3)ニチアス <5393> 、(4)ヤマハ発 <7272> 、(5)ニッカトー <5367> 、(6)ミルボン <4919> 、(7)アドバネクス <5998> 、(8)バンドー <5195> 、(9)T-BASE <3415> 、(10)イオンファン <4343> 。
【大引け】
日経平均は前日比321.13円(1.46%)安の2万1602.59円。TOPIXは前日比27.51(1.72%)安の1572.33。出来高は概算で14億9623万株。東証1部の値上がり銘柄数は287、値下がり銘柄数は1804となった。日経ジャスダック平均は3446.29円(14.45円安)。
[2019年5月8日]
株探ニュース
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