岩崎通、今期経常をトントンに下方修正

　岩崎通信機 <6704> [東証Ｓ] が11月10日大引け後(15:00)に決算を発表。24年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常損益は6億2400万円の赤字(前年同期は4億6200万円の赤字)に赤字幅が拡大した。
　併せて、通期の同損益を従来予想の6億円の黒字→トントン(前期は9億0500万円の赤字)に下方修正した。

　会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常損益は6億2400万円の黒字(前年同期は4億4300万円の赤字)に浮上する計算になる。

　直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常損益は1億9800万円の赤字(前年同期は6800万円の赤字)に赤字幅が拡大した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　2024年３月期通期の業績予想につきまして、第２四半期の実績や今後の需要予測等を踏まえ下方修正いたします。　当社を取り巻く事業環境は、サプライチェーンの正常化に伴い昨年度まで継続していた部材調達難による販売機会の延伸・剥落による影響は減少傾向にありますが、主力とするビジネスホンにおいては、国内通信機器市場が軟調に推移している中、クラウドPBX等の進展やネットワーク関連機器の多様化により、受注獲得期間の長期化や見込案件の不足・延伸等が生じています。また、原燃料価格の高止まりにより各種コストが上昇する中、外部委託工事の増加に伴う利益率悪化や販売店における在庫調整の影響も生じています。当社グループでは中期経営計画で掲げる「徹底した固定費削減」や「成長戦略推進」の実現に向けた取組を鋭意推進しておりますが、売上収益及び利益の減少をカバーするまでには至らず、前回発表予想を下回る見込みであることから、上記のとおり通期連結業績予想を修正いたします。　なお、現在推進中の固定費削減に向けては、短期的な取組に留まらず、抜本的な構造改革及びオペレーション改革による効率化に取り組んでまいります。期末配当見込みについては１株当たり25円で前回発表予想から変更はありません。※上記の予想につきましては、現時点で入手可能な情報に基づいて作成したものであり、実際の業績は今後、様々な要因によって予想数値と異なる場合があります。