大引けの日経平均は前日比96.70円安の22418.15円となった。東証1部の売買高は10億7978万株、売買代金は1兆9955億円だった。セクター別では、保険、鉱業、石油、非鉄、建設などが上昇率上位となった一方、食料、陸運、倉庫、電気・ガス、不動産などが下落率上位となった。東証1部の値上がり銘柄は全体の39%、対して値下がり銘柄は57%であった。
個別では、21年3月期第1四半期(20年4-6月)連結営業利益が前年同期比5.4倍となったDeNA<2432>、第1四半期営業増益と想定外の好スタートとなったUTグループ<2146>がストップ高となり、同様に好決算絡みでソリトンシステムズ<3040>が17%、コンテック<6639>が16%を超す上げとなった。そのほか、未開示だった21年3月期連結営業利益が前期比55.4%増予想と発表したシャープ<6753>、第1四半期営業黒字確保が好感されたいすゞ<7202>などが上昇した。
一方、第1四半期増収率鈍化などをマイナス視されたグレイステクノロジー<6541>がストップ安まで売られ、市場予想を下回り通期営業赤字予想となったUアローズ<7606>も10%を超す下げとなった。そのほか、今期見通しの収益水準が市場の期待値に届かなかったレーザーテック、上半期は想定通りの好決算となったが材料出尽くし感が先行したユニチャーム<8113>、コンセンサス下振れの業績見通しや減配を嫌気されたホンダ<7267>も大きく下げた。ただ、レーザーテックは朝方に大きく下げた後は次第に下げ幅を縮小し、結局、2%程度の下落率にとどまった。また、場中に発表されたトヨタの21年3月期第1四半期決算は営業損益が前年同期比98%減の139億円と、市場予想に反して黒字を確保し、これを受けて同社株価は大きく上伸した。
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