日経平均株価
始値 21638.96
高値 21751.31(09:11)
安値 21353.94(11:08)
大引け 21374.83(前日比 -441.36 、 -2.02% )
売買高 18億7153万株 (東証1部概算)
売買代金 3兆1637億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は441円安と急反落、アジア株安と米株先物安が売りを助長
2.取引時間中に発表された中国経済指標が市場予測下回りセンチメント悪化
3.海外ヘッジファンド筋の先物を絡めた機械的な売り圧力でほぼ全面安商状
4.全体売買代金はメジャーSQ算出による特殊要因で3兆円上回る大商いに
5.ソフトバンクが売買代金トップも大幅安となり、一方でJDIが物色人気
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは70ドル高と続伸した。米中貿易摩擦の懸念が後退するなか、プロクター・アンド・ギャンブルやメルクなどディフェンシブ銘柄が上昇し指数を押し上げた。
東京市場では、主力株をはじめ広範囲に利益確定売りが出て日経平均株価は急反落。引き続き高速自動売買による影響で一方通行の相場が演出されている。
14日の東京市場は、主力株をはじめ広範囲に売りがかさみ、日経平均は400円を大きく上回る下げとなった。前日までの2日間で670円の上昇をみせていたが、利益確定売りでその3分の2を吐き出した格好となった。取引時間中に発表された中国の経済指標が市場コンセンサスを下回り、これが中国や香港株などアジア株全面安の流れと相まって投資家のセンチメント悪化をもたらした。また米株価指数先物が軟調な値動きをみせ、今晩の米株安を警戒した売りも全体指数を押し下げた。ヘッジファンド筋とみられる、先物を絡めた機械的な売りも全体地合いを悪くしている。結局、東証1部の値下がり銘柄数は1800を超え、全体の86%の銘柄が下落する売り圧力の強い相場となった。なお、売買代金はメジャーSQ算出の関係で3兆円を上回る大商いだった。
個別では、売買代金トップのソフトバンクグループ<9984>が大きく値を下げたほか、東京エレクトロン<8035>、ファナック<6954>なども売られた。花王<4452>、資生堂<4911>が売りに押されたほか、エーザイ<4523>、テルモ<4543>も下値を探った。オハラ<5218>、ホシザキ<6465>がストップ安に売り込まれ、KLab<3656>、ヤーマン<6630>、東京ドーム<9681>なども大幅下落。北の達人コーポレーション<2930>も安い。
半面、富士フイルムホールディングス<4901>、三菱地所<8802>が底堅さを発揮、ジャパンディスプレイ<6740>は大きく上値を伸ばした。ツナグ・ソリューションズ<6551>はストップ高。鎌倉新書<6184>が値を飛ばし、ファーストロジック<6037>、ランドビジネス<8944>も大幅高。日医工<4541>も物色人気を集めた。ネクステージ<3186>、アカツキ<3932>も高い。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は菱地所 <8802> 、三越伊勢丹 <3099> 、富士フイルム <4901> 、大日本住友 <4506> 、昭電工 <4004> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約3円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、東エレク <8035> 、ファナック <6954> 、テルモ <4543> 、エーザイ <4523> 。押し下げ効果は約134円。
東証33業種のうち上昇は電気・ガス業のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)水産・農林業、(2)不動産業、(3)陸運業、(4)ゴム製品、(5)空運業。一方、下落率の大きかった5業種は(1)鉱業、(2)精密機器、(3)機械、(4)証券商品先物、(5)建設業。
■個別材料株
△シリコンスタ <3907> [東証M]
住友林 <1911> の3次元住宅プレゼンシステムに「Mizuchi」採用。
△スキヤキ <3995> [東証M]
2-10月期(3Q累計)売上高は60%増収。
△そーせい <4565> [東証M]
HTL0014242の第1相臨床試験を開始。
△ラクオリア <4579> [JQG]
ディーエヌエ <2432> などが展開するAI創薬プロジェクトに参画。
△ナトコ <4627> [JQ]
今期経常は10%増益・4円増配へ。
△ファストロジ <6037>
第1四半期営業利益が前年同期比3倍。
△鎌倉新書 <6184>
今期経常最高益予想を39%上方修正。
△ミマキエンジ <6638>
3.24%を上限に自社株買いを実施。
△Jディスプレ <6740>
「中国企業と再建支援交渉」との報道。
△スマバ <9417>
19年5月から「Kuruma Base」提供開始。
▼オハラ <5218>
今期経常は22%減益へ。
▼正栄食 <8079>
今期経常は3%減益へ。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)Jディスプレ <6740> 、(2)ツナグS <6551> 、(3)鎌倉新書 <6184> 、(4)ファストロジ <6037> 、(5)ランビジネス <8944> 、(6)ブラス <2424> 、(7)ミマキエンジ <6638> 、(8)チェンジ <3962> 、(9)ライクKN <6065> 、(10)スマバ <9417> 。
値下がり率上位10傑は(1)オハラ <5218> 、(2)ホシザキ <6465> 、(3)ジェイリース <7187> 、(4)正栄食 <8079> 、(5)KLab <3656> 、(6)東建コーポ <1766> 、(7)ランド <8918> 、(8)ヤーマン <6630> 、(9)ビジョン <9416> 、(10)CKサンエツ <5757> 。
【大引け】
日経平均は前日比441.36円(2.02%)安の2万1374.83円。TOPIXは前日比24.49(1.51%)安の1592.16。出来高は概算で18億7153万株。東証1部の値上がり銘柄数は252、値下がり銘柄数は1826となった。日経ジャスダック平均は3472.27円(26.71円安)。
[2018年12月14日]
株探ニュース
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