CAD/CAMシステム等事業の売上高は前年同期1.0%増の25.81億円、セグメント利益は同25.9%増の1.46億円となった。自動車向け金型・部品製造業の設備投資抑制が影響し伸び悩んだが、OEM開発売上および一部既存OEM先へのライセンス売上は堅調に推移した。一方海外は、製造業での輸出が回復傾向にあるベトナムでは売上が伸長したほか日系自動車関連の需要回復が遅れていたタイにおいて持ち直しの動きが見られた。保守売上は、既存顧客に対する充実したサポートを提供することにより、国内海外ともに引き続き高い保守更新率を維持し、収益に貢献した。
金型製造事業の売上高は前年同期比46.1%減の2.21億円、セグメント損失は0.37億円(前年同期は0.24億円の利益)となった。同社の金型製造子会社が拠点を置く北米の自動車業界では、EV計画の見直しにより延期されていた新機種開発が第2四半期以降進み始めたことから受注環境は引き続き改善傾向にある。しかしながら2023年下期以降の受注状況が低調に推移したことが影響し前年同四半期連結累計期間との比較では大幅な減収減益となった。
2024年12月期通期の連結業績予想については、同日、業績予想の修正を発表した。売上高が前期比0.6%減(前回予想比6.6%減)の38.01億円、営業利益が同40.5%増(同57.6%減)の1.27億円、経常利益が同32.8%増(同41.3%減)の2.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同75.8%増(同37.8%減)の1.20億円としている。CAD/CAMシステム等事業では自動車関連市場や半導体市場の回復を背景として、また金型製造事業では新機種開発再開による金型の需要回復が予想されることから、業績は緩やかに回復するものと見込んでいる。
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