シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや利食い優勢になりそうだ。もっとも、日経平均は直近4営業日で2000円超上昇し、上値抵抗線として意識されている75日線を明確に上放れ、10月半ばの直近戻り高値を上回ったことから、いったんは目先的な達成感が意識されやすい水準だろう。短期的な過熱感からの利食いに対する押し目買い意欲は強そうであり、75日線辺りでの底堅さは意識されやすいだろう。
また、急ピッチの上昇によってレンジが大きく切り上がっていることから、週末のオプションSQに向けたヘッジ対応の動きが需給面での下支えとなりそうだ。需給状況が大きく改善するなか、買い方にとっても押し目狙いのポイントを切り上げてくることも意識されそうである。また、昨日はアドバンテスト<6857>が大幅続伸となったほか、ザラバに決算を発表した三菱重<7011>が買われたことはセンチメント改善につながる。決算通過後のアク抜け期待にも向かわせやすく、今後決算を発表する銘柄に対する押し目買い意欲が高まりそうだ。
また、グロース250指数は4%を超える上昇で9月半ば以降、上値を抑えられていた25日線を突破してきた。低迷が続いていた中小型株においてもボトム形成からの見直し買いが入りやすいと考えられ、出遅れ感の強い銘柄へのリバウンド狙いに向かわせよう。なお、昨日の引け後に決算を発表したところでは、インソース<6200>、ホソミクロン<6277>、ウェルビー<6556>、ニチアス<5393>、ティラド<7236>、エムティーアイ<9438>、データアプリ<3848>、メイコー<6787>辺りが注目されよう。
<AK>
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