*16:17JST フルテック Research Memo(7):2025年12月期も増収増益の見込み
■フルテック<6546>の今後の見通し
1. 2025年12月期の業績見通し
フルテック<6546>の2025年12月期の連結業績は、売上高14,350百万円(前期比3.9%増)、営業利益660百万円(同7.7%増)、経常利益700百万円(同3.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益470百万円(同2.6%増)と増収増益を見込む。売上高は、自動ドア関連事業のリニューアル部門及び建具関連事業の受注増加により、それぞれ同11.9%増、同5.7%増と順調な成長を見込む。リニューアル・メンテナンスは、営業強化によりエンドユーザーとのつながりを創出し、需要の掘り起こしを進める計画だ。損益面では、選別受注・採算管理を強化しながら、新規物件の利益率改善に取り組むほか、リニューアル売上の増加、「Fi-R」の契約伸長など業務のDXにより、売上総利益を伸ばす計画だ。一方、成長戦略を進めていくために、生産性向上のための基幹システム更新、人材確保の強化や昇給などの投資を増強する。人的資本投資では、60名近くの新卒・キャリア採用を計画しており、昇給7%アップも内外に公表している。「Vision2030&中期3ヶ年経営計画2025-2027」の成長戦略を進めていくためには、人的資本投資などの組織戦略を平行して進めていくことが不可欠となろう。販管費の増加は売上総利益の伸長で吸収し、営業利益は同7.7%増となる見込みだ。
2. 事業セグメント別動向
(1) 自動ドア関連事業
売上高は8,714百万円(前期比3.3%増)、セグメント利益は2,328百万円(同6.6%増)を見込む。新規部門は、選別受注を強化するため同8.9%の減収を計画している。メンテナンス部門は、「Fi-R」の契約伸長など保守契約台数が堅調に推移することで、同2.1%の増収を見込む。リニューアル部門は、前期よりキャリア採用などで営業担当者を増員しエンドユーザーとのつながりを創出する施策を講じており、同11.9%の増収を見込む。2025年2月には修理・保守サービス、リニューアルに関するプロモーションサイトをリリースするなど、Webマーケティングにも注力している。当該事業のセグメント利益は、利益率の高いリニューアル売上の伸長に加え、現場で自動ドアのAR(拡張現実)合成イメージを作成する同社専用アプリを利用した営業の効率化、「Fi-R」の契約伸長やウェアラブルカメラを利用した保守点検体制の導入など、業務のDXによるサービス向上と省人化・保守点検作業の効率化に取り組むことにより、増益を計画する。
(2) 建具関連事業
売上高は4,642百万円(前期比5.7%増)、セグメント利益は424百万円(同38.1%増)を見込む。受注が順調に推移しており、2024年3月期末の受注残高も前期並みの水準を維持しているため、引き続き順調な推移を見込む。セグメント利益は、選別受注・採算管理の強化により2ケタ増益を計画している。
(3) その他事業
売上高は994百万円(前期比1.1%増)、セグメント利益は24百万円(前期は33百万円の損失)を見込む。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 松本章弘)
<HN>
1. 2025年12月期の業績見通し
フルテック<6546>の2025年12月期の連結業績は、売上高14,350百万円(前期比3.9%増)、営業利益660百万円(同7.7%増)、経常利益700百万円(同3.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益470百万円(同2.6%増)と増収増益を見込む。売上高は、自動ドア関連事業のリニューアル部門及び建具関連事業の受注増加により、それぞれ同11.9%増、同5.7%増と順調な成長を見込む。リニューアル・メンテナンスは、営業強化によりエンドユーザーとのつながりを創出し、需要の掘り起こしを進める計画だ。損益面では、選別受注・採算管理を強化しながら、新規物件の利益率改善に取り組むほか、リニューアル売上の増加、「Fi-R」の契約伸長など業務のDXにより、売上総利益を伸ばす計画だ。一方、成長戦略を進めていくために、生産性向上のための基幹システム更新、人材確保の強化や昇給などの投資を増強する。人的資本投資では、60名近くの新卒・キャリア採用を計画しており、昇給7%アップも内外に公表している。「Vision2030&中期3ヶ年経営計画2025-2027」の成長戦略を進めていくためには、人的資本投資などの組織戦略を平行して進めていくことが不可欠となろう。販管費の増加は売上総利益の伸長で吸収し、営業利益は同7.7%増となる見込みだ。
2. 事業セグメント別動向
(1) 自動ドア関連事業
売上高は8,714百万円(前期比3.3%増)、セグメント利益は2,328百万円(同6.6%増)を見込む。新規部門は、選別受注を強化するため同8.9%の減収を計画している。メンテナンス部門は、「Fi-R」の契約伸長など保守契約台数が堅調に推移することで、同2.1%の増収を見込む。リニューアル部門は、前期よりキャリア採用などで営業担当者を増員しエンドユーザーとのつながりを創出する施策を講じており、同11.9%の増収を見込む。2025年2月には修理・保守サービス、リニューアルに関するプロモーションサイトをリリースするなど、Webマーケティングにも注力している。当該事業のセグメント利益は、利益率の高いリニューアル売上の伸長に加え、現場で自動ドアのAR(拡張現実)合成イメージを作成する同社専用アプリを利用した営業の効率化、「Fi-R」の契約伸長やウェアラブルカメラを利用した保守点検体制の導入など、業務のDXによるサービス向上と省人化・保守点検作業の効率化に取り組むことにより、増益を計画する。
(2) 建具関連事業
売上高は4,642百万円(前期比5.7%増)、セグメント利益は424百万円(同38.1%増)を見込む。受注が順調に推移しており、2024年3月期末の受注残高も前期並みの水準を維持しているため、引き続き順調な推移を見込む。セグメント利益は、選別受注・採算管理の強化により2ケタ増益を計画している。
(3) その他事業
売上高は994百万円(前期比1.1%増)、セグメント利益は24百万円(前期は33百万円の損失)を見込む。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 松本章弘)
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