チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。
ホンダ <7267> 【 2→2+】
「四輪事業の収益体質改善の取り組みに加速感が出てきた」
21/3期1Q(4-6月)の同事業業績は新型コロナ禍で販売台数が前年同期比62.3%減と大幅に減少し急激に悪化したが、それでも営業黒字を確保した。しかし、同事業収益力は1Qを底に主要市場での新型コロナ禍からの販売の戻りとともに再び2桁台の利益率に回復していく公算が大きいこと、また、実績PBR0.59倍の株価は悪材料を織り込み大底値圏とTIWでは考えること、などにより投資評価を「2+」(Outperform)へ引き上げる。
予想ROE:2.4% PBR:0.6倍、来期予想PER:8.8倍、来期予想EPS成長率:172%株価(10/16終値):2,531円
Fモデルによる理論株価:3,465円(10月12日by高田悟)
ジャパンエレベーターサービスホールディングス <6544> 【 1→1】
「株式分割実施を発表、同時に2件のM&Aを公表(速報)」
10月14日、投資家層の拡大を図ることを目的に基準日を12月31日とする株式分割(1株につき2株の割合)の実施を発表。同時に、エレベーター等のメンテナンス事業を営む(株)関西エレベーターと(株)長野エレベーターの2社の子会社化を公表した。10月に新棟のJES Innovation Center Labが予定どおり竣工。新棟竣工により研究開発機能の一層の向上、海外調達部品性能検査能力強化が見込まれ、Quick Renewalの開発スピードアップが可能となり、パーツセンターの一層の強化が進むことで一段の売上拡大、利益率の向上が期待される。投資評価は「1」、目標株価は5,450円を維持する。
予想ROE:34.7% PBR:35.6倍、来期予想PER:71.3倍、来期予想EPS成長率:23%株価(10/16終値):4,290円
Fモデルによる理論株価:748円(10月15日by高田悟)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)
〔 http://column.ifis.co.jp/category/market/tiw 〕
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。
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