日経平均株価
始値 21174.34
高値 21460.99(14:37)
安値 21174.34(09:00)
大引け 21428.39(前日比 +451.28 、 +2.15% )
売買高 17億4104万株 (東証1部概算)
売買代金 3兆2338億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は急反騰、前日と打って変わってリスクオフ巻き戻しで全面高
2.3月期末権利付き最終売買日で配当権利取り狙いの買いが上げ足を助長
3.機関投資家の配当再投資に絡む先物買いを見越した投資資金流入も観測
4.世界景気減速懸念くすぶるも、電鉄、倉庫、建設など内需株中心に上昇
5.値上がり銘柄数は2000超、売買代金は3兆2000億円台に膨らむ
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは14ドル高と小幅反発した。世界景気の減速懸念は根強く上値は重いながらも、前週末の急落に対する反動で買い戻しがやや優勢だった。
東京市場では大きく買いが先行し、日経平均株価は前後場を通じてじりじりと水準を切り上げる展開。引け際伸び悩んだものの前日比451円高の2万1428円と急反騰し、前日の下げ幅の7割近く買い戻された。
26日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウが不安定な動きながら大引けはプラス圏で着地したことに加え、為替がドル高・円安方向に振れたことも追い風となり、リスクオフの巻き戻しの動きとなった。世界景気減速に対する警戒感はくすぶるものの、新たな売り材料はなく先物主導で買い戻される展開となった。3月期末の権利付き最終売買日で配当や株主優待の権利取り狙いの買いが全体を押し上げた。また、機関投資家の配当再投資に絡む先物買いを見込み、短期筋の先回り買いやショートカバーが裁定買いを通じて現物株の上昇に寄与した。前日とは地合いが一変、電鉄や倉庫、建設株など内需株を中心に広範囲に資金が流入し全面高商状。値上がり銘柄数は2000強に達し東証1部全体の94%を占めた。また、売買代金は3兆2000億円台と大きく膨らみ、昨年12月21日以来およそ3ヵ月ぶりの高水準となった。
個別では、任天堂<7974>が断トツの売買代金で大幅高、キーエンス<6861>も高い。前日まで2日連続ストップ安のエーザイ<4523>も反発。武田薬品工業<4502>、オリエンタルランド<4661>が堅調。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>も買いが優勢だった。enish<3667>がストップ高、マネーパートナーズグループ<8732>も活況高。日本電波工業<6779>、小森コーポレーション<6349>も大きく買われた。サイバーエージェント<4751>も物色人気。
半面、ソフトバンクグループ<9984>が冴えず、ZOZO<3092>も売りに押された。あおぞら銀行<8304>も軟調。ディー・エル・イー<3686>が利食われ、ジャパンエレベーターサービスホールディングス<6544>も大幅安。インターネットイニシアティブ<3774>、レーザーテック<6920>なども下落した。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はダイキン <6367> 、京セラ <6971> 、ファナック <6954> 、ユニファミマ <8028> 、塩野義 <4507> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約68円。
一方、日経平均採用で下落したのは4銘柄のみで、マイナス寄与の上位からSBG <9984> 、あおぞら銀 <8304> 、住友不 <8830> 、ディーエヌエ <2432> 。押し下げ効果は10円強。うち10円はSBG1銘柄によるもの。
東証33業種のすべての業種が上昇。上昇率の大きかった上位5業種は(1)陸運業、(2)その他製品、(3)金属製品、(4)倉庫運輸関連、(5)建設業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)石油石炭製品、(2)情報・通信業、(3)電気・ガス業、(4)鉱業、(5)精密機器。
■個別材料株
△日本和装 <2499> [東証2]
33万株を上限とする自社株買いを実施へ。
△ウエルシア <3141>
UBS証券が新規買い推奨。
△enish <3667>
「Project VGAME(仮)」の公式サイトを公開。
△ジョルダン <3710> [JQ]
新モバイルチケットの提供を5月に開始。
△テラスカイ <3915>
4月末株主に対し1→2の株式分割を実施。
△リケンテクノ <4220>
22年3月期に営業利益85億円目指す中計を発表。
△小森 <6349>
自社株買いと消却を実施へ。
△芝浦 <6590>
19年3月期営業利益及び配当予想を上方修正。
△CSP <9740>
CTD社を子会社化へ。
△ミスミG <9962>
2月度売上高が2.1%増。
▼フェイスNW <3489> [東証M]
今期経常を一転19%減益に下方修正。
▼ネクスジェン <3842> [JQG]
今期経常を一転80%減益に下方修正。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)enish <3667> 、(2)マネパG <8732> 、(3)日電波 <6779> 、(4)テラスカイ <3915> 、(5)小森 <6349> 、(6)ザ・パック <3950> 、(7)オークネット <3964> 、(8)アゴーラHG <9704> 、(9)メディアス <3154> 、(10)神栄 <3004> 。
値下がり率上位10傑は(1)DLE <3686> 、(2)Jエレベータ <6544> 、(3)IIJ <3774> 、(4)ジャムコ <7408> 、(5)レーザーテク <6920> 、(6)SKジャパン <7608> 、(7)アイビーシー <3920> 、(8)テンアライド <8207> 、(9)ツツミ <7937> 、(10)デファクト <3545> 。
【大引け】
日経平均は前日比451.28円(2.15%)高の2万1428.39円。TOPIXは前日比40.53(2.57%)高の1617.94。出来高は概算で17億4104万株。東証1部の値上がり銘柄数は2001、値下がり銘柄数は116となった。日経ジャスダック平均は3447.30円(14.32円高)。
[2019年3月26日]
株探ニュース
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