米国株の下落や為替の円高推移などを受けて、東京市場は売り優勢で取引を開始した。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が前日比7%超の大幅安となったことから、半導体株がきつい下げとなり日経平均は37000円台を一気に割り込む展開に。売りが売りを呼ぶ地合いとなり、大引けにかけて一段安となった日経平均は36000円台も割り込む。下落幅は1987年10月20日のブラックマンデー翌日以来、史上2番目となったほか、TOPIXは史上16番目の下落率となった。
大引けの日経平均は前日比2216.63円安(-5.81%)の35909.70円となった。東証プライム市場の売買高は29億7030万株。売買代金は6兆6429億円。全業種が下落したなか、証券・商品先物取引業、銀行業、保険業、電気機器、卸売業の下げが目立った。東証プライム市場の値上がり銘柄は0.8%、対して値下がり銘柄は98.7%となっている。
日経平均採用銘柄では、株式市場の地合い悪化が嫌気されて、大和証券グループ本社<8601>、野村ホールディングス<8604>など証券株がきつい下げとなったほか、スクリーンHD<7735>、東京エレクトロン<8035>、ソシオネクスト<6526>、SUMCO<3436>、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>など半導体株も急落。このほか、三越伊勢丹<3099>、三井物産<8031>、荏原製作所<6361>、三井化学<4183>、日本製鋼所<5631>、三菱重工<7011>、三菱UFJ<8306>、日立<6501>など幅広い銘柄が売られた。
一方、豪州市場などが好調だったことで第1四半期決算が想定以上の大幅増益となった日本ハム<2282>が逆行高となったほか、コナミグループ<9766>、日本製鉄<5401>
も好業績が材料視されて買われた。このほか、アステラス製薬<4503>、ZOZO<3092>、武田薬品<4502>が上昇。なお、日経平均採用銘柄で上昇したのはこれら6銘柄のみとなった。
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