「グローバルニッチ」が15位にランク、産業革新投資機構によるJSR買収きっかけに関心再燃<注目テーマ>
1 半導体
2 全固体電池
3 生成AI
4 自動車部材・部品
5 人工知能
6 2023年のIPO
7 半導体製造装置
8 半導体部材・部品
9 水素
10 量子コンピューター
みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「グローバルニッチ」が15位にランクアップしている。
官民ファンドの産業革新投資機構が26日、JSR<4185.T>を約1兆円で買収すると発表した。JSRは半導体の製造で使用するフォトレジストの先端品の世界シェアトップ。政府は半導体を戦略物資と位置付けており、国際競争力を高めるためには素材から製品までの半導体サプライチェーンの強化が必要と判断し、今回の買収につながったようだ。
革新機構によるJSR買収の発表は、国が技術の潜在的な価値を認めたことにつながり、これが「グローバルニッチ」への関心を高めることにつながっている。グローバルニッチとは、比較的ニッチ(すき間)な分野に特化することで、国際市場で競争優位を確保している企業のこと。世界的に見ても高い技術力を持つ一方で、地方企業や中堅・中小企業も多いことから一般的な知名度が低い企業も多いが、株式市場では根強い人気のあるテーマだ。
今回のJSR買収に際しても、同じ半導体材料分野で東京応化工業<4186.T>、大阪有機化学工業<4187.T>が商いを伴い上昇。半導体以外の分野でも海水淡水化プラント向けポンプの酉島製作所<6363.T>、歯科治療用器具製造のナカニシ<7716.T>などグローバルニッチトップの代表的な銘柄が買われた。今回のJSR買収を巡って海外投資家からの注目も高まっており、「グローバルニッチ」への関心は継続しそうだ。
この日の関連銘柄では、光海底ケーブル用部品の湖北工業<6524.T>、自動車用モーターなどに使われるNd(ネオジム)系異方性ボンド磁石の愛知製鋼<5482.T>、大型放射光施設及びX線自由電子レーザー施設などで用いられる放射光用X線ミラーのジェイテックコーポレーション<3446.T>などが買われている。
出所:MINKABU PRESS
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