07/16 16:48 明電舎がシンガポール科学技術研究庁からマイクログリッドシステムを一括受注
　
重電中堅の明電舎 は１６日、同社の現地法人明電シンガポールが、シンガポール科学技術研究庁から同庁が計画するマイクログリッド実証プラントを一括受注したと発表した。この実証プラントはシンガポール政府が進める未来のエネルギー開発のための国家プロジェクトとして位置づけられている。

マイクログリッドとは、太陽光や風力など近接する新エネルギー発電施設をネットワークし、ＩＴ（情報技術）を活用しながら電力を安定供給する次世代電力インフラのことで、同庁により設立された電力研究センター内にマイクログリッドを建設し、複数の多様な分散電源のネットワーク化を想定し、実際にシンガポール電力の系統に連系する研究を行う。
本実証プラントは、各種の独立や連系の組み合わせを可能とするメーングリッド３回線設備と数種の再生可能エネルギーを含む分散電源、さらには電力系統および風力発電などをそれぞれ模擬する試験用グリッドから構成され、総合的な基礎・応用研究を可能にしている。また、これら実証プラントの制御の中核となる系統安定化制御、および、需給制御を実現するための高速・高性能のコンピューターシステムを導入することにより、マイクログリッドシステム全体の運用状態が、シンガポール科学技術研究庁本部でも監視可能となる。

１６日の終値は１６円安の２７３円だが、今回の受注により、同社の技術力の高さが証明された格好で、株価面にもプラスに評価されてきそうだ。（高野龍一）
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