■メディシノバ <4875> 239円 (+44円、+22.6%) 一時ストップ高
メディシノバ・インク <4875> [東証S]が3日ぶり急反騰、一時ストップ高となった。30日の寄り前、MN-166(イブジラスト)の 新型コロナウイルス感染症後遺症を対象とする特許が米国特許商標庁から承認されたと発表しており、好材料視された。同特許は、MN-166による新型コロナウイルス感染症後遺症の不安、疲労、抑うつ、息切れ、心的外傷後ストレス障害、胸部圧迫感、動悸、嗅覚・味覚障害、睡眠障害、脱毛、発疹、記憶障害や集中力低下などの認知障害など、さまざまな症状を緩和することをカバーしたもの。MN-166単独療法に加えて、ステロイド、非ステロイド性抗炎症薬、抗うつ剤などの他の薬剤との併用療法としての使用もカバーし、MN-166の経口投与、静脈内投与、皮下注射、筋肉内注射、吸入投与など幅広い投与方法と幅広い用量、投与頻度、治療期間をカバーするものとしている。
■雨風太陽 <5616> 1,095円 (+150円、+15.9%) ストップ高
雨風太陽 <5616> [東証G]がストップ高。同社は農産品の産地直送サービス「ポケットマルシェ」を運営する。昨年12月に東証グロース市場に新規上場した。同社は今月23日、8月のポケットマルシェにおける米穀類の販売動向を発表し、流通量、販売額ともに拡大していることを明らかにした。昨年の猛暑やインバウンド需要の増加などを背景に全国的な米不足が問題となるなか、同サービスの利用が増えるとの思惑から同社株は足もとで物色人気化している。
■ポート <7047> 2,219円 (+226円、+11.3%)
ポート <7047> [東証G]が6日ぶり急反騰。就職情報サイトの運営やエネルギー分野での成約支援事業を展開する。29日取引終了後、エネルギー領域の第2四半期業績が成約単価の更なる改善とストック収益の寄与により、前年同期比だけでなく前四半期比で増収増益となる見込みであることを発表した。第1四半期はエネルギー領域売上収益が前年同期比85%の増収となった。なお、同社は市場の環境変化などで業績動向の変化がみられる場合には適時開示していく方針としている。足もとエネルギー領域の好調な業績が確認されたことで、これを材料視する買いが優勢となった。
■ジーニー <6562> 1,239円 (+116円、+10.3%)
ジーニー <6562> [東証G]が3日ぶり急反騰。同社は30日、キヤノンITソリューションズ(東京都港区)と「GENIEE SFA/CRM」の販売代理店契約を締結したと発表しており、これが買い手掛かりとなったようだ。「GENIEE SFA/CRM」は、顧客管理・商談管理・データ分析機能などが一体となったクラウド型の国産SFA/CRM。純国産ツールのため日本のビジネスシーンにあわせたシンプルな機能で、ツール導入・運用の専門家がいなくても項目設定・レポート作成などを容易に行うことができるという。
■エフ・コード <9211> 1,044円 (+90円、+9.4%)
エフ・コード <9211> [東証G]が4日ぶり急反発。同社は30日、自社のWEB接客及び離脱防止ツール「KaiU」及びチャット型WEB接客ツール「sinclo」が、新型出生前診断NIPTを提供するDNA先端医療(東京都渋谷区)に導入されたと発表。これが株価を刺激したようだ。なお、前日にはホリスティックヘルス&ビューティーブランド「epo」を運営するエポラ(愛媛県松山市)がエントリーフォーム最適化ツール「f-tra」を、ECサイト「USAGI ONLINE」を運営するウサギオンライン(東京都千代田区)が「KaiU」を導入したことを明らかにしている。
■網屋 <4258> 3,535円 (+275円、+8.4%)
網屋 <4258> [東証G]が続急伸。29日の取引終了後、同社のカンタンSIEM(セキュリティー情報イベント管理)「ALog」と「ALog MDR」が、ジェイテクトマシンシステム(大阪府八尾市)に採用されたと発表しており、好材料視された。ジェイテクトマシンシステムはトヨタグループの一員であるジェイテクト <6473> [東証P]の子会社で工作機械や自動車部品の製造を行っている。今回の採用により、サイバー攻撃・内部不正の自動検知体制を確立し、トヨタグループのセキュリティーガイドラインへの対応を達成したという。
■SWCC <5805> 5,370円 (+400円、+8.1%)
東証プライムの上昇率2位。SWCC <5805> [東証P]が4日続急伸。そのほか、電力設備関連を手掛けるダイヘン <6622> [東証P]や東光高岳 <6617> [東証P]が大幅高となった。日本経済新聞電子版が29日夜、「東京電力ホールディングスは2027年度までに送電網の増強に4700億円を投じ、大型変電所を新増設する」と報じた。半導体工場やデータセンターの増加を背景に、東京電力ホールディングス <9501> [東証P]など電力会社が送電網を増強することで、関連需要の拡大による恩恵を受けると受け止めた投資家の買いが入ったようだ。電線大手の古河電気工業 <5801> [東証P]やフジクラ <5803> [東証P]がしっかり。電力工事関連の関電工 <1942> [東証P]やETSホールディングス <1789> [東証S]が高かった。
■東祥 <8920> 729円 (+49円、+7.2%)
東祥 <8920> [東証S]が3日ぶり急反発。29日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、売上高を250億円から340億円(前期比9.9%増)へ、営業利益を47億円から50億円(同26.3%増)へ、最終利益を17億円から20億円(前期22億2900万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。第2四半期において、三重県鈴鹿市の販売用不動産(信託受益権)の売却が決定したことが要因としている。なお、売却価額は非開示としている。
■ラクオリア <4579> 638円 (+42円、+7.1%)
ラクオリア創薬 <4579> [東証G]が続急伸。29日取引終了後、米製薬会社Elanco Animal Health(エランコ社)へ導出したグレリン受容体作動薬Eluracat(capromorelin/RQ-00000005/AT-002)について、慢性疾患を伴う猫の体重減少管理の薬としてフランスで発売されたとエランコ社から通知を受けたことを明らかにした。これが材料視された。2023年にエランコ社が同薬の製造販売承認を取得して発売準備を進めてきた経緯があり、今回フランスで発売されるに至った。これにより、ラクオリアはマイルストン達成に伴う一時金を受領することが確定した。同薬は既に米国で販売されている。日本や英国、ブラジル、カナダなどでも承認されており、販売国は今後更に拡大していく見通し。
■TOWA <6315> 7,440円 (+480円、+6.9%)
東証プライムの上昇率7位。TOWA <6315> [東証P]が急反発。29日の取引終了後、9月30日を基準日として1株を3株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げることでより投資しやすい環境を整え、投資家層の拡大と株式の流動性の向上を図ることが目的という。
■小林製薬 <4967> 5,600円 (+356円、+6.8%)
東証プライムの上昇率9位。小林製薬 <4967> [東証P]が3日ぶり急反発。紅麹サプリメントの健康被害問題が続いている小林製薬を巡り、創業家がMBOによって非上場化する可能性について言及した週刊誌報道が30日朝方に伝わった。これを材料視した思惑的な買いが入ったようだ。
■明電舎 <6508> 3,450円 (+170円、+5.2%)
明電舎 <6508> [東証P]が3日ぶり急反発。29日の取引終了後、未定としていた25年3月期の配当予想について、中間配当で35円(前年同期25円)を実施すると発表したことが好感された。なお、期末配当(前年同期50円)予想は引き続き未定としている。
■デザインワン <6048> 141円 (+7円、+5.2%)
デザインワン・ジャパン <6048> [東証S]が4日続急伸。30日午後2時ごろ、エリアマーケティング事業を行う100%子会社DEECHの全株式を譲渡すると発表した。これに伴い、24年8月期業績に子会社株式売却益5000万円を特別利益として計上するとしており、これが好感された。なお、業績への影響は現在精査中としている。
■アシックス <7936> 2,875.5円 (+135.5円、+5.0%)
アシックス <7936> [東証P]が大幅高で4日続伸。30日付の日本経済新聞朝刊で「アシックスがグラブやバットなど野球用品の販売を2025年9月で終了することが、29日分かった」と報じられた。野球用品事業は近年、国内中心に展開しているが、収益性が低かったとしていることから、収益改善につながるとして買いが入ったようだ。なお、スパイクなどシューズの販売は継続するという。
※30日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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