良好な外部環境を受けて、日経平均は反発で取引をスタート。為替市場で、ドル・円が142円台前半と落着きを取り戻したこともあり、大型株中心に買われ、日経平均は上げ幅をじりじりと拡大した。33000円台を回復した後は、来週に日銀金融政策決定会合を控えていることから様子見ムードが強まり、上値は重くなったが、ドル・円が142円水準で推移しているわりにはしっかりの展開となった。
大引けの日経平均は前日比284.30円高(+0.87%)の32970.55円となった。東証プライム市場の売買高は20億4405万株、売買代金は4兆9574億円だった。セクターでは、海運業、鉄鋼、鉱業、非鉄金属、機械などが上昇した一方、水産・農林業、保険業、銀行業、電気・ガス業、食料品などが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は57%、対して値下がり銘柄は40%となっている。
日経平均採用銘柄では、事業説明会で次世代自律型ロボットの成長性に期待感が先行し安川電機<6506>が急騰したほか、一部証券会社が目標株価を引き上げたことから信越化学<4063>が大幅高となった。また、川崎汽船<9107>、日本郵船<9101>、商船三井<9104>の海運株の上げが目立ったほか、SOX指数の大幅高を材料にアドバンテスト<6857>、東エレク<8035>、SUMCO<3436>など半導体関連銘柄も買われた。その他の銘柄では、昨日グロース市場からプライム市場に移行したビジョナル<4194>は決算が好感されて大幅高となった。
一方、ニチレイ<2871>、日清粉G<2002>、ニッスイ<1332>など食品株の下げが目立ったほか、三井住友<8316>、りそなHD<8308>など銀行株もさえない。その他の銘柄では、前期業績下振れ着地が嫌気されてクミアイ化学<4996>の下げが目立ったほか、ANYCOLOR<5032>も決算がネガティブ視されて売られた。
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