■株式見通し:日経平均は75日線突破でリバウンド基調が強まる
■オラクル、3Q営業利益 3.7%増 515億円、コンセンサス範囲内
■前場の注目材料:IHI、豪でグリーン水素、製造参入にらみ設備受注
■日経平均は75日線突破でリバウンド基調が強まる
23日の日本株市場は、買い一巡後はこう着ながらも底堅い相場展開になりそうだ。22日の米国市場ではNYダウが254ドル高だった。長期金利の上昇を受けて金融株が上昇をけん引したほか、ナイキの好決算を好感した動きから消費関連なども堅調。また、米連邦準備制度理事会(FRB)が引き締めペース加速の必要性を主張し、高インフレへの対応を強化する方針を示したことが中銀への信頼回復に繋がったことも買い材料になり、終日堅調に推移。シカゴ日経225先物清算値は大阪比380円高の27450円。円相場は1ドル120円90銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好からギャップスタートとなり、日経平均は上値抵抗線として意識される75日線を上放れてくることになりそうだ。米国では金利が上昇するものの、ハイテク株の買いが継続していることもあり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均をけん引する格好になろう。また、原油先物相場は下落しているため、エネルギー関連は利食いに押される格好になりそうだが、流れとしては足元での原油急伸で起こったリバランスの動きとなる。
日経平均の75日線突破によって、リバランスの動きが一段と強まりやすく、買い一巡後はこう着感が強まる可能性はあるものの押し目買い意欲は強そうである。指数インパクトの大きいソフトバンクG<9984>は昨日の上昇で25日線を上回ってきたほか、ファーストリテ<9983>は25日線を捉えてきている。これらが一段の上昇を見せてくるようだと、指数を押し上げる格好となり、先物市場でのショートカバーの動きが強まりやすいだろう。
物色の流れとしては指数連動となりやすく、値がさハイテク株などが中心になろうが、金利上昇を背景に金融株などへも資金が向かいやすい。また、期末要因から配当志向の物色も意識されるほか、今後の配当再投資のほか、年金資金による株式比率の修正に伴う買い需要などを見込んだ動きが強まりやすいだろう。一方で、インデックスに絡んだ商いのなか、中小型株などは手掛けづらくなりそうだ。ただし、昨日のマザーズ指数は下落となったが、25日線を支持線に変えてくる動きを見せてくるようだと、出遅れ修正を意識したリバウンド狙いの買いも入りやすいだろう。
■オラクル、3Q営業利益 3.7%増 515億円、コンセンサス範囲内
オラクル<4716>は第3四半期決算を発表。売上高は前年同期比2.5%増の1535.06億円、営業利益は3.7%増の515.57億円だった。コンセンサス(520億円程度)範囲内だった。クラウドサービスにおいては、東京および大阪データセンターの利用量は順調に増加。サービスについては、複合型案件が堅調に推移している。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(27224.11、+396.68)
・NYダウは上昇(34807.46、+254.47)
・ナスダック総合指数は上昇(14108.82、+270.36)
・シカゴ日経先物は上昇(27450、大阪比+380)
・1ドル=120.70-80円
・SOX指数は上昇(3445.85、+22.62)
・VIX指数は低下(22.94、-0.59)
・米国景気の拡大
・コロナ感染沈静化
・日銀は金融緩和を長期化
・株価急落時の日銀ETF買い
・IHI<7013>豪でグリーン水素、製造参入にらみ設備受注
・ミネベアミツミ<6479>比に新工場、スマホカメラ部品増産
・スズキ<7269>インドでEV出遅れ挽回、トヨタと連携 開発のカギ
・日立造船<7004>日立造船など、メタン酸化触媒システム、基本設計承認を取得
・日立<6501>サービスナウと製造業にサイバー安全対策、PSIRT運用基盤提供
・ローム<6963>GaNデバイス量産体制確立、浜松に専用ライン
・横河電<6841>JSRと化学プラントをAI制御、35日間連続実証成功
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・特になし
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・特になし <ST>
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