■先物や為替市場の動向を睨みながらの押し目狙いのスタンス
■パーク24、3Q営業利益 9.1%増 266億円
■前場の注目材料:小糸製作所、車用ランプ増産、メキシコ・ブラジルに5年で330億円投資
■先物や為替市場の動向を睨みながらの押し目狙いのスタンス
18日の日本株市場は、買い先行で始まった後は米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に、方向感の掴みづらい相場展開になりそうだ。17日の米国市場はNYダウが15ドル安、ナスダックは35ポイント高だった。8月の米小売売上高が予想に反して増加したことから、FOMCで0.50%と大幅な利下げを織り込んでいた動きがやや後退した。0.25%の利下げの可能性もあるとして、持ち高調整の売りが優勢となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比400円高の36410円。円相場は1ドル142円10銭台で推移している。
日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。米国では大幅な利下げを織り込んでいた動きがやや後退する格好となった。米長期金利は上昇し、足もとで1ドル=139円台に突入した円相場は1ドル142円台への円高が一服している。そのため、朝方はリバランスの動きは入りやすく、前日の下落に対する自律反発狙いの買いを誘う形になりそうだ。
また、日経225先物はナイトセッションで36000円からの上昇となり、ボリンジャーバンドの-1σ上回って終えている。-1σの36200円辺りでの底堅さが意識されるようだと、売り方の買い戻しの動きが入りやすいだろう。FOMCの結果を前に積極的な売買は限られるものの、先物や為替市場の動向を睨みながらの押し目狙いのスタンスになりそうだ。また、米VIX指数は上昇したが、依然として20.00を下回っているため、売り仕掛け的な動きは限られよう。買い一巡後はこう着感が強まり、弱含む局面においては、その後の買い戻し狙いで対応したい。
物色としては、円高一服から輸出関連への買い戻しが意識されるほか、FOMC通過後をにらんだ金融株などの押し目狙いのスタンス。また、ナスダックは上昇しているが、エヌビディアなど半導体株の一角は軟調な展開だったこともあり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株については、戻り売りに向かわせそうである。全体としてはこう着ながらも底堅さが意識されると考えられ、テーマ性のある中小型株などへは個人主体の資金が向かいやすいだろう。
■パーク24、3Q営業利益 9.1%増 266億円
パーク24<4666>が発表した2024年10月期第3四半期業績は、売上高が前年同期比11.9%増の2702.16億円、営業利益は同9.1%増の266.10億円だった。利便性向上、利用促進に向けたキャンペーン等の実施により、会員数及び利用は順調に増加。増車した車両台数は7603台、増加した貸出拠点数は3101箇所となり、需要や地域特性に合わせた増車及び貸出拠点の開設により、車両1台当たり利用料は車両を増車しながらも伸長している。
■前場の注目材料
・ナスダック総合指数は上昇(17628.06、+35.93)
・1ドル=142.10-20円
・シカゴ日経先物は上昇(36410、大阪比+400)
・SOX指数は上昇(4912.10、+1.66)
・米原油先物は上昇(71.19、+1.10)
・米長期金利は低下
・米国のインフレ沈静化期待
・活発な自社株買い
・東証による企業価値向上の要請
・不二越<6474>新型油圧ユニット投入、消費電力最大74%削減
・小糸製作所<7276>車用ランプ増産、メキシコ・ブラジルに5年で330億円投資
・三菱UFJ<8306>サカナAIに出資、国内最大の投資家に
・三菱重<7011>米ボーイング、スト突入、日本の航空機産業への影響懸念
・小林製薬<4967>健康被害の再発防止策、来年に専門部署
・三菱商事<8058>米で水素・アンモニア製造、エクソンと検討
・豊田合成<7282>ジェイテクトなど、トヨタの可搬型水素カートリッジに部品供給
・タクマ<6013>タクマエナジー、ゴミ発電由来 非化石証書を販売、電力小売り向け
・コマツ<6301>社長・小川啓之氏、鉱山機械、環境対応
・JFEHD<5411>JFEスチール、製鉄プロセス、仮想空間に、基盤の運用開始
・萩原工業<7856>使用済みプラ梱包材を土のう袋に再生利用、鹿島とバージン材削減
・石油資源開発<1662>CCS事業構想採択、三菱ガス化学など4社、東新潟で設備基本設計
・旭化成<3407>MMAモノマーなど9日値上げ
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:50 8月貿易収支(予想:-1兆4324億円、7月:-6287億円)
・08:50 7月機械コア受注(前月比予想:+0.5%、6月:+2.1%)
・9月政府月例経済報告
<海外>
・07:45 NZ・4-6月期経常収支(予想:-39.43億NZドル) <ST>
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