■8月1日の戻り高値33488円が射程に
■泉州電業、3Q営業利益 20.4%増 63.42億円
■前場の注目材料:スズキ、インドに8000億円投資、30年度生産、400万台に引き上げ
■8月1日の戻り高値33488円が射程に
6日の日本株市場は、米国の祝日明けで海外勢のフロー入るなか、底堅さが意識されそうだ。5日の米国市場はNYダウが195ドル安、ナスダックは10ポイント安だった。サウジアラビアやロシアが減産延長計画を発表し、供給ひっ迫による原油高を背景に、インフレも長期化するとの懸念が浮上した。年内の利上げ観測も根強く、長期金利の上昇を警戒した売りも強まり、終盤にかけてNYダウは下げ幅を拡大した。シカゴ日経225先物清算値は、大阪比140円高の33110円。円相場は1ドル147円60銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになろう。祝日明けの米国市場は軟調推移となったが、日経225先物は一時33170円まで買われるなか、足もとのリバウンド基調は継続しそうだ。節目の33000円回復で目先的な達成感は意識されやすく、強弱感は対立しそうだ。ただし、週末に9月限の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えるなか、積極的に売りを仕掛けてくる動きは限られよう。反対にレンジを切り上げてきているため、ヘッジ対応の買いが指数を押し上げているとみられる。
米国の祝日明けで海外勢のフローも増えるなか、8月1日の戻り高値33488円が射程に入ってくる。そのため、利益確定から軟化する局面においては、押し目狙いのスタンスとし、その後のリバウンド狙いに向かわせそうだ。また、日経平均の定期入れ替えでは、新規採用銘柄の換算係数調整株価が大きいことから、現在の採用銘柄へは換金売りが入るとみられている。これによる需給が重荷となる可能性はあるものの、実際の組み入れは29日の終値ベースであり、過度に警戒する必要はないだろう。
もっとも、物色はインデックスに絡んだ商いが中心となることから、主力大型株に向かいやすい。TOPIXが連日でバブル崩壊後の戻り高値を更新するなか、引き続きバリュー株への物色が意識されそうだ。そのほか、外食企業の既存店売上高が発表されており、売上好調を手掛かりとした値幅取り狙いの動きも期待されよう。
■泉州電業、3Q営業利益 20.4%増 63.42億円
泉州電業<9824>が発表した2023年10月期第3四半期業績は、売上高が前年同期比11.1%増の928.59億円、営業利益は同20.4%増の63.42億円だった。半導体製造装置向け及び工作機械向けで一部に需要の停滞があったが、自動車向け及び建設・電販向けの売上が増加した。2023年10月期業績は、売上高が前期比8.2%増の1230億円、営業利益は同8.5%増の81億円と6月に上方修正した計画を据え置いている。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(33036.76、+97.58)
・1ドル=147.60-70円
・シカゴ日経先物は上昇(33110、大阪比+140)
・SOX指数は上昇(3683.79、+0.96)
・米原油先物は上昇(86.69、+1.14)
・米国景気は拡大
・日銀は金融緩和を継続
・スズキ<7269>インドに8000億円投資、30年度生産、400万台に引き上げ
・レンゴー<3941>26年度めど埼玉・八潮の倉庫自動化、夜間人員を半減
・三菱UFJ<8306>デジタル通貨で大手行などと協業、来年にも発行
・JFE<5411>脱炭素化投資へ2115億円調達、公募増資・転換社債で
・渋谷工業<6340>印大と覚書、グローバル人材確保
・三井住友フィナンシャルG<8316>SMBC日興証券、週内にも2500億円資本増強、法人向け事業拡充
・三井住友トラストHD<8309>三井住友信託銀行、国内インフラ向けファンド組成、300億円規模
・三井化学<4183>ナフサ分解炉のアンモニア燃料開発推進、脱炭素で需要増
・ENEOS<5020>グループのJX石油開発と合同資源、ヨウ素事業で相互協力
・日立造船<7004>豚ふんからリン回収、中国でプラント製販
・川崎重<7012>ガスタービンコージェネ発売、ドライ方式で水素専焼
・横河電機<6841>豪グリーン水素プラントのEMS受注
・JUKI<6440>インドに新工場、工業用ミシン生産
・丸山製作所<6316>インドに現法設立、防除機の販売保守強化
・中部電力<9502>JERA、ドイツに米製アンモニア供給、20年代末に商業生産
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・10:30 高田日銀審議委員あいさつ(午後会見予定)
<海外>
・10:30 豪・4-6月期GDP(前年比予想:+1.8%、1-3月期:+2.3%) <ST>
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