東京株式(大引け)=171円高、後場に買い意欲高まり3日ぶり反発
大引けの日経平均株価は前日比171円78銭高の1万6254円89銭と3日ぶり反発。東証1部の売買高概算は22億7559万株、売買代金概算は2兆4633億7000万円。値上がり銘柄数は1159、対して値下がり銘柄数は717、変わらずは94銘柄だった。
きょうの東京市場は、前日の米国株高や為替の円高一服を背景に買いが優勢で始まったものの、一巡後は売りに押され、日経平均は一時1万6000円大台を割り込む場面もあった。あすに予定される米7月の雇用統計発表を前に買い手控えムードが強く、経済対策期待の買いも限定的だった。しかし、後場寄りに情勢が一変、大口のインデックス買いが入り、日経平均は一気にプラス圏に切り返してスタート。その後は1万6100円近辺でもみ合った後、後場中盤から騰勢を強めた。為替が円安に振れたことを手掛かりに電機や自動車など輸出株に買いが入り、全体相場を牽引した。結局、日経平均は1万6200円台に乗せ、この日の高値圏で着地した。
個別では、円安に連動してトヨタ自動車<7203.T>、富士重工業<7270.T>など自動車が高く、ファーストリテイリング<9983.T>も上昇。ブイ・テクノロジー<7717.T>もプラス圏に切り返した。野村ホールディングス<8604.T>も高い。ダイセル<4202.T>、旭ダイヤモンド工業<6140.T>が大幅高。好決算評価で住友精化<4008.T>、イソライト工業<5358.T>などが商い活況のなか値を飛ばした。ADEKA<4401.T>も物色人気に。
半面、花王<4452.T>が冴えず、良品計画<7453.T>、明治ホールディングス<2269.T>などが大幅安。業績下方修正のJUKI<6440.T>が急落。カカクコム<2371.T>、パーク24<4666.T>の下げも目立つ。合併に絡む不透明感の高まりが嫌気され、昭和シェル石油<5002.T>と出光興産<5019.T>も売られた。
出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)
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