■押し目狙いの買い意欲は強そう
■前場の注目材料:東洋紡、愛知・犬山に高機能フィルム研究棟新設
■押し目狙いの買い意欲は強そう
5日の日本株市場は、自律反発狙いの買いが入りやすいだろう。4日の米国市場は、NYダウが10ドル高、ナスダックは81ポイント安だった。予想を上回った雇用関連指標を受けてソフトランディング期待が高まったが、一方で米長期金利の上昇が重荷となった。NYダウは一時280ドルほど上昇する場面も見られたが、終盤にかけては上げ幅を縮小した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比55円高の33285円、円相場は1ドル144円60銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時33500円まで買われる場面も見られており、25日線が支持線として意識されていた。昨日は32670円まで急落した後の切り返しを見せており、調整一巡感につながりそうだ。日経平均においても長い下ヒゲを残して25日線を上回って終えていた。
指数インパクトの大きい値がさハイテク株の一角が、引き続き日経平均の重荷となる可能性があるだろう。そのため、東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>、アドバンテスト<6857>、ファーストリテ<9983>の動向を睨みながらの展開になりそうだ。週末の米国市場では雇用統計の発表を控えているほか、日本株市場は3連休前ということもあり、積極的な売買は手控えられるものの、新NISAによる需給を意識した押し目狙いの買い意欲は強そうである。
物色としては配当志向などからバリュー株に向かいやすいほか、円相場が円安に振れて推移するなか、輸出関連などへの物色も意識されそうだ。また、東エレク辺りに買い戻す動きがみられるようだと、ハイテク株を見直す動きも意識されよう。そのほか、昨日はグロース250指数が強い動きを見せるなど、中小型株に個人主体の資金がシフトしていたとみられる。買いが継続するようだと、出遅れ修正を意識したスタンスに向かわせよう。
■前場の注目材料
・NYダウは上昇(37440.34、+10.15)
・1ドル=144.50-60円
・シカゴ日経先物は上昇(33285、大阪比+55)
・米国のインフレ沈静化観測
・日本航空<9201>羽田事故の原因究明へ、前例ない滑走路上衝突
・日本航空<9201>羽田事故で150億円損害
・住友商事<8053>インドネシアでハラール認証取得、食品・化粧品物流で攻勢
・小倉クラッチ<6408>フィリピン新工場完成、電磁コイルなど増産
・三菱重<7011>グループの三菱造船など、液化CO2輸送船開発で商社2社と覚書
・東洋紡<3101>愛知・犬山に高機能フィルム研究棟新設
・王子HD<3861>社長・磯野裕之氏、木質資源利用で新事業
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:50 12月マネタリーベース(11月:前年比+8.9%)
<海外>
・特になし <ST>
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