中間純損失については、中国事業の見直しを行った際の現地子会社2社の解散・清算に伴う特別損失△61.80億円が原因である。特別損失はそのほとんどが工場設備や売上債権の評価損であり、キャッシュアウトを伴わないものが多い。
日本セグメントの売上高は前年同期比89.1%の233.86億円、セグメント利益は同61.9%の8.27億円となった。国内向け建設用クレーンは、一部大型製品の販売時期先送りの影響を受け、売上高は147.16億円(前年同期比93.8%)となった。海外向け建設用クレーンの売上高は21.15億円(前年同期比88.0%)となり、アジア向けの大口販売があった前期から減収となった。国内向け油圧ショベル等の売上高は38.63億円(前年同期比97.8%)と前年と同水準となった一方、海外向け油圧ショベル等の売上高は、主として米州市場における大統領選挙前の需要引締まり影響により23.79億円(前年同期比61.7%)となった。
中国セグメントの売上高は同92.9%の10.37億円、セグメント損失は2.31億円(前年同期は6.09億円の損失)となった。厳しい販売環境が継続している。
欧州セグメントの売上高は同94.2%の27.06億円、セグメント利益は同74.4%の0.45億円となった。エネルギー価格高騰による建設需要の後退があった。
2024年3月期通期の連結業績予想については、同日、業績予想の修正を発表した。売上高が前期比7.0%増(前回予想比12.1%減)の615.00億円、営業利益が同9.3%減(同28.6%減)の15.00億円、経常利益が同37.9%減(同6.7%増)の16.00億円、親会社株主に帰属する当期純損失が42.00億円(前回予想は54億円の損失)としている。
また、1株当たり配当については前期比+5円の年間70円を予定している。今期は中国事業の解散・清算に伴う特別損失で一時的に最終赤字を計上するものの、将来にわたっての収益確保を見込んでいるため、継続的な株主還元強化に取り組むようだ。 <ST>
この銘柄の最新ニュース
加藤製のニュース一覧- 環境配慮型エンジンを搭載した新機種登場 80t吊りラフテレーンクレーン「SL-850RfIII」販売開始 コンパクト構造に進化し安全性・作業性向上 2024/12/20
- 加藤製作所 Research Memo(8):中期経営計画で収益性向上戦略を推進 2024/12/20
- 加藤製作所 Research Memo(7):通期予想は前回予想比で最終損失が縮小する見込み 2024/12/20
- 加藤製作所 Research Memo(6):財務の健全性を維持 2024/12/20
- 加藤製作所 Research Memo(5):2025年3月期中間期は営業増益だが、特別損失計上により最終損失で着地 2024/12/20
マーケットニュース
おすすめ条件でスクリーニング
加藤製作所の取引履歴を振り返りませんか?
加藤製作所の株を取引したことがありますか?みんかぶアセットプランナーに取引口座を連携すると売買履歴をチャート上にプロットし、自分の取引を視覚的に確認することができます。
アセットプランナーの取引履歴機能とは※アセプラを初めてご利用の場合は会員登録からお手続き下さい。