日経平均は反発、買い一巡後伸び悩むも上昇基調
前日4日の米国株式市場は大幅反発。ダウ平均は585.06ドル高の44173.64ドル、ナスダックは403.45ポイント高の21053.58で取引を終了した。弱い雇用統計を受けて早期利下げ期待が強まり、寄り付き後、上昇。主要企業決算への期待も支援し、相場は終日堅調に推移。終盤にかけ、上げ幅を拡大した。
米国市場を横目に、本日の日経平均は230.30円高の40521.00円と3日ぶり反発して取引を開始した。昨日の米株式市場で主要指数が大幅に上昇したことが東京市場の支えとなった。また、日経平均が昨日までの続落で780円近く下落したことから、押し目待ちや自律反発狙いの買いも入りやすかった。さらに、国内主要企業の4-6月期決算発表が佳境となっており、好業績・好決算銘柄への物色意欲が株価下支え要因となるとの見方もあった。一方、外為市場が円高・ドル安に振れたことが輸出株などの株価の重しとなり、買い一巡後は上げ幅を縮小する展開となった。
個別では、川崎重工業<7012>や三菱重工業<7011>、IHI<7013>などの防衛関連が堅調に推移。また、フジクラ<5803>、古河電工<5801>、ソフトバンクG<9984>、イビデン<4062>、住友電工<5802>などが上昇した。また、前日の大幅増益決算を好感されたオルガノ<6368>が大幅高、NTN<6472>、東京電力HD<9501>、TOKYO BASE<3415>などが値上がり率上位となった。
一方、ニトリHD<9843>、良品計画<7453>などの小売関連が軟調に推移。また、ディスコ<6146>、東エレク<8035>、サンリオ<8136>、日本製鋼所<5631>などが下落した。ほか、LINE ヤフー<4689>、東京精密<7729>、あすか製薬HD<4886>などが値下がり率上位となった。
業種別では、非鉄金属、電気・ガス業、証券・商品先物などが値上がり率上位、水産・農林業、海運業、医薬品が値下がり率上位に並んでいる。
後場の日経平均は、引き続き上昇基調が続きそうだ。米連邦準備理事会(FRB)の利下げ期待を背景に、昨日の米株高を受けた買い余地が依然広がっており、半導体・ハイテク関連株を中心に物色の動きが強まるだろう。国内企業の好決算銘柄にも押し目買いが入りやすく、前場上昇を主導した銘柄群の出直り買いが後場の上値を支え、さらなる上昇余地を狙う動きが活発化しそうだ。調整売りリスクは限定的とみられ、一段上値を試す展開が予想される。
<AK>
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