北越工が５連騰、上値軽く需給相場の片鱗

　北越工業<6364.T>が５連騰、株価は今年３月に６４３円の高値をつけてからはもみ合いに移行、４カ月にわたる三角もち合いを形成後、きれいに上放れるかたちとなった。ここにきて値動きの速さに短期筋の買いも誘導され、需給相場の片鱗をみせている。同社株の特徴は好業績で割安感の強い中小型株である割に個人投資家の注目度が薄く、信用取組は売り買いともに枯れた状態であったこと。この株式需給環境は１９９１年以来２３年ぶりの高値圏を走る現在も変わっていない。信用買い残は直近ベースで前週比わずか３万７０００株増の３４万３０００株に過ぎない。２８日に発表された４～６月期の連結決算最終利益は前年同期比５０．６％増の５億７０００万円と急増している。政策恩恵を受けた首都圏を中心とする旺盛な建設需要が、同社の手掛けるエンジンコンプレッサーや、移動式発電機などの需要を喚起。また、海外でもアジア地域や北米などで同商品群の展開を強めており、商品競争力の高さが生かされそうだ。

北越工の株価は１４時９分現在８１９円（△２４円）



出所：株経通信（株式会社みんかぶ）