米国株上昇を受けて、連休明けの東京市場は買い優勢で取引を開始した。決算を発表した日経平均採用銘柄が複数大幅高となっていることも影響し、日経平均は38300円台で寄り付いた後はじりじりと上げ幅を拡大。後場上げ幅を縮小する場面も見られたが、75日移動平均線38230円水準を上回って取引を終えた。
大引けの日経平均は前営業日比470.90円高(+1.24%)の38405.66円となった。東証プライム市場の売買高は20億7443万株、売買代金は5兆6678億円。業種別では、海運業、ゴム製品、医薬品、機械、輸送用機器などが上昇した一方、空運業、パルプ・紙業の2セクターのみ下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は83%、対して値下がり銘柄は14%となっている。
日経平均採用銘柄では、今期業績や自社株買いの枠設定、株式分割などが材料視された日立<6501>が急騰し上場来高値を更新したほか、今期業績予想が市場予想を大幅に超えた三菱電<6503>も大幅高となった。また、コマツ<6301>も自社株買いの枠設定などが材料視されて買われた。このほか、トクヤマ<4043>、住友商事<8053>、ソシオネクスト<6526>、住友ファーマ<4506>が上昇。日経平均採用以外の銘柄では、さくら<3778>が今期大幅増益見通しを材料に大幅高となった。
一方、今期業績見通しが市場予想を下回ったことでアドバンテスト<6857>が大幅安となったほか、日東電工<6988>も今期最終減益見通しが嫌気されて売られた。また、エムスリー<2413>は前期業績などが嫌気されて大幅安。このほか、オリエンタルランド<4661>、セイコーエプソン<6724>、ANAホールディングス<9202>、TDK<6762>、住友化学<4005>が下落した。日経平均採用以外の銘柄では、決算発表後、共英製鋼<5440>、南海電鉄<9044>が後場急落となった。
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