同社における事業環境は、海外では各種案件に関する業務が回復してきている。国内では感染症対策製品の受注は、一部の補助金の継続により一定水準を維持しており、老人福祉施設など新分野への拡販を行っている。さらに、各種電子部品などの供給停滞による影響に対しては、引き続き在庫積み増しや代替部品調達を行い、納期への対応は改善傾向にある。
電子工業分野では、半導体関連の製造装置メーカーや電子材料関連、電子部品メーカーの設備投資が活発であり、受注残が増加している。一方、バイオロジカル分野では、感染症研究用や再生医療分野の細胞加工用クリーンルーム、製薬分野では工場や研究施設への設備投資が拡大している。
製品別の販売状況は、「クリーンルーム」、「安全キャビネット」、「フィルターユニット」、「SS—MAC」、「エアーシャワー」などが増加した。一方で、「無菌クリーンテント」、「パッケージ式クリーンユニット(陰圧ユニット含む)」などは減少した。
収益面では、原価率の高い「クリーンルーム」などの販売が増加し、各種経費の増加もあり、前年同期比で売上は増加しつつも利益は減少した。
2023年12月期通期の業績予想については、売上高が前期比1.3%減の130.00億円、営業利益が同14.0%減の9.50億円、経常利益が同21.2%減の11.00億円、当期純利益が同21.3%減の8.00億円とする期初計画を据え置いている。
<AS>
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