しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の5.6億円→12億円(前期は6億円)に2.1倍上方修正し、一転して99.0%増益見通しとなった。
なお、4-9月期(上期)の業績見通しは引き続き開示しなかった。
直近3ヵ月の実績である4-6月期(1Q)の売上営業損益率は前年同期の4.3%→-3.4%に急悪化した。
株探ニュース
会社側からの【修正の理由】
1.ヘルスケア事業(新規事業)当社グループは、新型コロナウィルスの感染拡大に伴う恒常的なマスク需要増大に対処すべく、当社独自技術である合成高分子系ナノファイバーを活用したマスク並びに取替用インナーシートを製品化し、当社のECサイトを通じて2020年5月より販売を開始しました。また、70年に及ぶフィルタの専門メーカとして培ってきた技術を活かし、新たにNIOSH(米国労働安全衛生研究所)の規格の一つであるN95マスク(注1)(日本の厚生労働省による、SARS(重症急性呼吸器症候群)、MARS(中東呼吸器症候群)、新型インフルエンザや結核菌の対策指定マスク)の性能基準をもとに、1.フィルタ性能-捕集効率95%以上(注2)、2.密閉性-装着中の顔とマスクの密着率90%以上(注2)、3.通気性-長時間装着での呼吸のし易さ、というマスクに必要な3大性能を実現した一般消費者向けマスクとしては世界で初めてのヤマシン・オリジナルマスクの販売を2020年9月より本格化してまいります。このように当社のマスク事業は、当社独自技術を活かしたフィルタシートやマスク性能の差別化による全く新しいマスク市場の開拓を図るパイオニアとして、中期的な事業ポートフォリオの拡充を図ってまいります。このような取り組みの結果の一つとして、2020年9月以降ドラッグストアチェーン等に対して本格的な量産供給が開始される見通しとなったことから、新たにヘルスケア事業としての業績貢献が見込まれます。(注1) N95マスク(Particulate Respirator Type N95)とは、アメリカ合衆国労働安全衛生研究所(NIOSH)のN95規格をクリアし、認可された微粒子用マスクのこと。(注2) 当社調べ2.建機用フィルタ事業前回通期の業績見通しを公表した2020年5月19日時点と比較し、新型コロナウィルスの感染拡大第2波、第3波の影響などを踏まえ、世界経済全体や為替動向に先行き不透明さが残る中、当第1四半期については、2020年3月以降継続して行われた各国でのロックダウンの影響により主要得意先各社の生産活動やサプライチェーンに大きな影響が生じ、納期対応のための航空運賃の一時的な発生等により当社の第1四半期の業績は低調に推移しました。しかしながら、世界最大の建機市場である中国市場においては、日系メーカを中心とした当社の主要得意先各社の市場占有率が大幅に縮小し、中国系建機メーカの市場占有率拡大が継続する中、主力のリターンフィルタを中心とした当社製品の中国系建機メーカへの標準品採用が着実に進捗している結果、第2四半期以降、当社の建機用フィルタ事業における業績は回復が見込まれることから、通期の業績予想を据え置きます。3.エアフィルタ事業エアフィルタ事業の業績見通しについては、株式会社アクシーの受注動向を踏まえ、予想を据え置きます。4.結論以上により2020年5月19日に公表しました通期連結業績の修正を行います。
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