1. 市場環境
グローバル自動車市場は新興国を中心に需要拡大が見込まれるものの、地球温暖化やエネルギー問題に対応するため、環境規制やEV化が加速し、中長期的にICEの減少が予想されている。
一方で、水素エンジンや、再生可能エネルギーを利用して生成された水素を原料とする合成燃料であるe-fuelエンジンの開発も進められている。EVとHEV(Hybrid Electric Vehicle)のWell to WheelでのCO2排出量を比較すると、現在研究開発が進められている熱効率50%のエンジンを搭載したHEVは、EVに対して競争力があることが示された。これは、HEVが次世代モビリティの選択肢になり得る可能性を示唆している。また直近のトピックとして、2023年3月に、EU(欧州連合)がガソリンエンジン車の新車販売を2035年に禁止するという従来の方針を変更し、CO2と水素を原料とする合成燃料を利用するエンジン車に限り2035年以降も容認することとした。このほかにも、EVの使用済み車載電池の処理方法が課題となっていることや、米国に続きEUが中国製EVへの輸入関税を引き上げたことなどにより、EV化が鈍化する可能性も指摘されている。
このような状況を背景に、同社は、ガソリンエンジンのさらなる低燃費化や、水素や代替燃料などを使用する次世代エンジンへの対応など、エンジンの進化に向けた技術開発を推進するとともに、EV化の流れを踏まえて、非ICE領域での事業の拡大にも注力し、事業ポートフォリオの改革を進める方針だ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
<AS>
この銘柄の最新ニュース
リケンNPRのニュース一覧- GPIF、23年度末の国内株式運用資産は61兆円に拡大、新規に「52社」取得(全2253社保有) 今日 10:30
- 定款 2024/06/21 2024/07/11
- リケンNPR Research Memo(11):第一次中計期間の3年平均総還元性向70%以上を目途に還元水準引き上げへ 2024/07/11
- リケンNPR Research Memo(10):ネクストコア事業を第3の柱に育成 2024/07/11
- リケンNPR Research Memo(9):株主資本コストを上回るROEの実現を目指す 2024/07/11
マーケットニュース
-
<動意株・12日>(大引け)=トリプルアイ、シンバイオ、TKPなど (07/12)
- 日経平均12日大引け=4日ぶり反落、1033円安の4万1190円 (07/12)
- <みんかぶ・個人投資家の予想から>=「売り予想数上昇」4位に三菱重 (07/12)
-
住友不など不動産株が業種別で断トツの上昇率、金利上昇懸念後退で資金シフトの動き◇ (07/12)
リケンNPRの取引履歴を振り返りませんか?
リケンNPRの株を取引したことがありますか?みんかぶアセットプランナーに取引口座を連携すると売買履歴をチャート上にプロットし、自分の取引を視覚的に確認することができます。
アセットプランナーの取引履歴機能とは![アセプラ(アセットプランナー)](https://assets.minkabu.jp/images/stock/img_asset_tradehistory.png)
※アセプラを初めてご利用の場合は会員登録からお手続き下さい。