冨士ダイスが上場来高値更新、超硬合金工具の需要旺盛でＥＶ関連でも注目◇

　冨士ダイス<6167.T>が全体相場に逆行して続伸、１月１２日につけた１２１４円を上回り上場来高値に買われた。

　同社は超硬合金製の耐摩耗工具のトップメーカーで、自動車や電機、鉄鋼セクターなど需要先は幅広く、全国３０００社に及ぶ企業と取引を行っている。ここにきてトヨタ自動車<7203.T>をはじめ自動車メーカーが電気自動車（ＥＶ）への注力姿勢を高めるなか、同社は車載用リチウムイオン電池用ケースやセパレーター製造用工具なども手掛け、この需要取り込みが見込まれている。法人筋とみられる中期スタンスの実需買いも観測されるなか、足もとは売買代金も増勢となっている。

（注）タイトル末尾の「◇」は本文中に複数の銘柄を含む記事を表しています。

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）