2025年IPOがスタート、「グロース市場改革」に向けた動きも焦点 <株探トップ特集>

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最新投稿日時:2025/02/04 19:30 - 「2025年IPOがスタート、「グロース市場改革」に向けた動きも焦点 <株探トップ特集>」(株探)

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2025年IPOがスタート、「グロース市場改革」に向けた動きも焦点 <株探トップ特集>

配信元:株探
投稿:2025/02/04 19:30

―2月は5社が新規上場、M&Aやスリープテック関連銘柄など注目―

 2025年相場が始まり、2月からはIPOがスタートした。東京市場では東証グロース市場に上場する中小型株は依然として、値動きの冴えない状態が続き、25年はグロース市場の改革に向けて動きが本格化する可能性もある。そんななか、2月IPOでは5社が新規上場する。果たして、25年はIPOを含むグロース株の人気復活はなるか。

●24年は5社に1社の初値が公開価格割れに

 25年のIPOが始まった。3日には名古屋証券取引所のネクスト市場にバルコス <7790> [名証N]が新規上場したが、今月は同社を含め5社のIPOが予定されている。バルコス以外は東証グロースへの上場が予定されている。24年を振り返れば、多くのIPO企業が上場する東証グロース市場は冴えない展開が続いた。東証グロース市場250指数は、昨年1年間で8.8%の下落。日経平均株価は19.2%上昇しており明暗がくっきりと分かれた。

 東証プライム市場では、AI関連株人気に乗り半導体株や電線株などが急伸し、防衛関連株も人気に沸いた。その一方でグロース市場は買い材料に乏しく物色の圏外に置かれる状態が続いた。IPO市場をみても、年間を通じて86社が新規上場を果たしたが、23年の96社に比べ10社の減少となった。このうち、初値が公開価格を下回ったのは19社とおおよそ5社に1社は公開価格割れとなった格好だ。

●グロース市場の上場維持基準の引き上げなど検討も

 中小型株の冴えない展開が続くなか、市場ではIPOを含むグロース市場改革に向けた議論も高まっている。東証は市場区分の見直しに関するフォローアップの一環で、昨年12月に「グロース市場における今後の対応」を公表した。そのなかではスタートアップ経営者や機関投資家などにヒアリングが行われ、IPO企業の経営者に対して「口頭では事業拡大について言及するが、実際の行動や熱意は上場前と比較して大きく劣る」といった意見が紹介された。また、市場関係者からは「名前はグロース市場だが、実際には成長性がない銘柄が多く上場している」と揶揄(やゆ)する声も出ている。

 東証は22年の市場区分再編に伴い、グロース市場の場合は上場維持基準として「上場10年後に時価総額40億円以上」とすることなどの基準を設けた。東証プライムやスタンダード市場を含め、上場基準に対しては、3年間の経過措置が設けられた。ただ、3月期決算企業の場合は今年3月にはこの経過措置が終了する。その後、原則として1年間(売買高基準は6カ月)の改善期間を経て、基準に未達の銘柄は監理銘柄・整理銘柄に指定され、上場廃止となる。東証プライム、スタンダードを含め今年は生き残りをかけた1年ともなる。グロース市場に関しては、経過措置の終了で、上場維持基準の引き上げなどが検討課題となる可能性も指摘されている。

●技術承継機構やTENTIAL、フライヤーなど注目

 そんななか、2月IPOが始まった。3日に上場した前述のバルコスは、バッグや財布など皮革商品の企画・販売を手掛けている。TOKYO PRO Marketからの上場となり資金吸収額は1億円強と小さかったが、初値は公開価格を1円(0.1%)上回ってスタートした。

 5日には東証グロース市場に技術承継機構 <319A> [東証G]が登場する。東証への上場企業としては、今年の第1号IPOとなる。同社は、中小製造業のM&A(合併・買収)を手掛けている。中小製造業の技術を次世代につなぐことを目的とし、これまで10社を買収している。M&A関連銘柄として注目されており、資金吸収額は30億円強だ。20日にはフライヤー <323A> [東証G]が上場する。ビジネス書の要約サービスである個人向け事業の「flier」や法人向け事業の「flier business」を展開している。同社はメディアドゥ <3678> [東証P]の子会社で、資金吸収額は5億円程度の見込みと小さい。

 21日にはブッキングリゾート <324A> [東証G]が登場する。同社は、グランピングやリゾート施設など旅行者の特定のニーズに特化した予約プラットフォームを運営している。資金吸収額は20億円台となりそうだ。28日にはTENTIAL <325A> [東証G]が新規上場する。同社は「BAKUNE」(着用時の睡眠の質を向上させることを目的としたナイトウェア)をはじめとしたリカバリー(疲労回復)ウェアなどを展開している。スリープテック関連銘柄としても注目されている。資金吸収額は60億円前後の見込みだ。


■2月IPO一覧
    コード・
上場日 上場市場   企業名       主幹事
  3日 7790・名N  バルコス      フィリップ
  5日 319A・東G  技術承継機構    SBI
 20日 323A・東G  フライヤー     みずほ
 21日 324A・東G  ブッキングリゾート SMBC日興
 28日 325A・東G  TENTIAL   野村
(注)東Gは東証グロース、名Nは名証ネクスト


株探ニュース
配信元: 株探

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