日経平均は大幅反発、円安推移を材料に前日の下げ分を取り戻す格好に
(+0.01%)の5709.54で取引を終了した。イスラエルがイランのミサイル攻撃に対する厳しい報復を警告し地政学的リスクの上昇が警戒されたほか、強い雇用関連指標を受けた積極的な利下げ期待後退で、寄り付き後、下落。同時に、景気や雇用見通し改善で、ダウは上昇に転じた。半導体セクターが支援し、ナスダックも底堅く推移し終了。
為替の円安ドル高加速を受けて、東京市場は買い優勢で取引を開始した。値がさのアップル関連株や半導体株などが買われたことで、日経平均はほぼ前日の下げ分(843.21円)を取り戻す動きを見せたが、225先物の短期売買が中心との声も聞かれ、日本株の方向感は読みにくい。香港株の上げ一服や中東情勢の緊迫化などが重しとなり、9月30日以来の39000円台回復とはならなかった。
大引けの日経平均は前日比743.30円高(+1.97%)の38552.06円となった。東証プライム市場の売買高は19億664万株。売買代金は4兆2946億円。業種別では、保険業、海運業、医薬品、陸運業、サービス業などが上昇した一方、パルプ・紙、銀行業、鉄鋼、空運業、その他金融業の5セクターのみ下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は78.4%、対して値下がり銘柄は18.7%となっている。
日経平均採用銘柄では、前日売り優勢だったTDK<6762>、太陽誘電<6976>が大幅反発となったほか、マツダ<7261>、SUBARU<7270>など自動車株も買われた。スクリーンHD<7735>、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>、ソシオネクスト<6526>、東京エレクトロン<8035>など半導体株も上昇。このほか、ディスコ<6146>、住友ファーマ<4506>、東京海上HD<8766>、エムスリー<2413>などが買われた。
一方、早期の追加利上げ観測が後退したことから、りそなHD<8308>、みずほFG<8411>、ふくおかFG<8354>、千葉銀行<8331>、コンコルディアFG<7186>など銀行株が総じて下落したほか、円高メリット銘柄のニトリHD<9843>もさえない。このほか、日本取引所G<8697>、日立<6501>、日野自動車<7205>などが下落した。
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