「半導体」が4位、米中対立緩和で半導体市況底入れ期待高まる<注目テーマ>
1 5G
2 全固体電池
3 国土強靱化
4 半導体
5 リチウムイオン電池
6 人工知能
7 半導体製造装置
8 電線地中化
9 TOPIXコア30
10 顔認証
みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「半導体」が4位にランキングされている。
ここにきて米中貿易協議が進展、両国は第1段階の合意に至り今月15日が期限となっていた対中制裁関税引き上げは見送られた。まだ予断は許さないとはいえ、米中摩擦問題が緩和の方向に進んでいることで世界景気減速への警戒感も和らいでいる。直近発表された中国の経済指標が事前予測を上回る好調だったこともあり、景気敏感セクターである半導体関連には追い風として意識されている。
また、半導体市況の底入れ期待も高まってきた。昨年後半から米中摩擦などを背景にメモリーを中心に需要が落ち込んでいたが、足もとはロジックなど非メモリー分野の投資が拡大傾向にあり、株式市場でも半導体周辺企業の株価を刺激する格好となっている。これは次世代通信規格の5Gに関連する投資需要の拡大が背景にあるほか、EUV(極端紫外線)を使った露光技術の普及も新たな市場を形成し、半導体全体の底上げにつながっている。
前日の米国株市場では、マイクロン・テクノロジーが大幅高に買われたのをはじめ半導体関連株が総じて高く、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は過去最高値を更新した。東京市場でもこの流れを引き継いで、東京エレクトロン<8035.T>が一時最高値近辺に買われたほか、アドバンテスト<6857.T>も連日で2007年以来12年ぶりの高値圏を走っている。半導体切断装置トップのディスコ<6146.T>は一時1000円近い上昇で連日の年初来高値更新と気を吐いた。
このほか、半導体製造装置関連の中小型株ではローツェ<6323.T>やワイエイシイホールディングス<6298.T>、浜井産業<6131.T>、野村マイクロ・サイエンス<6254.T>などをマーク。半導体材料ではシリコンウエハー大手のSUMCO<3436.T>、信越化学工業<4063.T>のほか、トリケミカル研究所<4369.T>、東京応化工業<4186.T>、東洋合成工業<4970.T>などが注目される。
出所:MINKABU PRESS
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