東京株式(大引け)=133円高、地政学リスクくすぶるも円安追い風に続伸
大引けの日経平均株価は前週末比133円25銭高の1万8797円88銭と続伸。東証1部の売買高概算は17億3234万株、売買代金概算は1兆9299億6000万円。値上がり銘柄数は1405、対して値下がり銘柄数は504、変わらずは104銘柄だった。
きょうの東京市場は主力株中心に買いが先行した。前週末の欧米株市場は高安まちまちで、米国株市場ではNYダウが小幅安となった。ただ、米3月の雇用統計は非農業部門の雇用者数が市場予測を大きく下回ったものの失業率は改善しており、米国のシリア攻撃などによる地政学リスクの高まりなどもあまりマイナスの影響を及ぼさなかった。米長期金利の上昇を背景に為替は1ドル=111円台前半の推移と円安水準でもみ合い、これも空売り筋の買い戻しを誘った。日経平均の上げ幅は一時180円を超え、1万8800円台半ばまで上昇する場面もあったが、引け際手仕舞い売りに伸び悩んだ。東証1部全体の7割の銘柄が上昇したが、全体売買代金は今ひとつ盛り上がりを欠き、3月15日以来約3週間ぶりに、活況の目安とされる2兆円台を割り込んでいる。
個別では、東芝<6502.T>が売買代金トップで上昇、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>などメガバンクも堅調。ペプチドリーム<4587.T>は買い人気集中、ストップ高で買い物を残した。エスクロー・エージェント・ジャパン<6093.T>も値幅制限上限まで買われたほか、石川製作所<6208.T>も大幅高。タダノ<6395.T>も物色人気に。コシダカホールディングス<2157.T>、大阪有機化学工業<4187.T>も値を飛ばした。
半面、セブン&アイ・ホールディングス<3382.T>、塩野義製薬<4507.T>などが冴えず、久光製薬<4530.T>、ロート製薬<4527.T>など薬品株に大きく売られるものが目立った。ダブル・スコープ<6619.T>、エイチ・アイ・エス<9603.T>も値を下げたほか、ヤマシンフィルタ<6240.T>も安い。島忠<8184.T>が売られ、日本写真印刷<7915.T>も下落した。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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