シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売り優勢の展開になりやすく、日経平均は25日線を意識した22500円を挟んでのこう着になりそうだ。NYダウは上昇したものの、FANG銘柄の下落影響からナスダックが弱く、ハイテク株への重石になりやすい。また、台風による関西国際空港の被害のほか、北海道で発生した震度6強の地震によるリスク回避的な動きも警戒されやすいところであろう。
基本的にはNAFTA再交渉のほか、トランプ米大統領は6日のパブリックコメント提出期限後に、2000億ドル規模の中国製品に対する追加関税を発動させる意向であり、方向感は掴みづらいところである。その為、インデックスに絡んだ売買から指数インパクトの大きい値がさ株へは仕掛け的な売りなども警戒されやすく、物色は個別に材料のある銘柄のほか、短期資金が中心となろうが、中小型株に向かいやすいだろう。
昨日のマザーズ指数は朝方こそ堅調だったが、その後の地合い悪化を受けて利食い優勢となり、1%を超える下げとなった。ただ、弁護士コム<6027>、データセクション<3905>、ソースネクスト<4344>、アライドアーキテクツ<6081>、アウンコンサルティング<2459>などは終日強含みに推移しており、市場を問わず値動きの強い中小型株に資金が集中しやすい需給状況であろう。
本日はIPOが予定されていることもあり、物色対象が絞られるものの、個人の中小型株物色は引き続き活発になりそうだ。その他、日経平均の定期銘柄入れ替えが発表となり、予想通りサイバーエージェント<4751>が新規採用となった。予想通りとはいえ、足元で調整をみせていたこともあり、改めて思惑的な資金が向かいやすい。また、他の候補であった任天堂<7974>、スタートトゥデイ<3092>には売りが出やすいところ。一方で、除外銘柄の古河機械金属<5715>も予想通りだったが、同じく除外予想の多かった宝ホールディングス<
2531>にはショートカバーが優勢になりそうだ。
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