26日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は続伸、22000円キープを見極め
・ドル・円は弱含み、ユーロ・ドルは上昇
・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はソフトバンクG<9984>
■日経平均は続伸、22000円キープを見極め
日経平均は続伸。179.29円高の22072.07円(出来高概算6億2000万株)で前場の取引を終えた。23日の米国市場では、セントルイス連銀総裁が年4回の利上げに懐疑的な見方を示したことを受けて債券利回りが低下、これを材料視する格好からNYダウは347ドル高となり、シカゴ日経225先物清算値は22000円を回復。これにサヤ寄せする格好から買いが先行すると、寄付き直後には22226.53円まで上げ幅を拡大させる場面をみせた。
ただ、その後は円相場が円高に振れて推移していることもあり、22000円前半の水準でのこう着が続いている。東証1部の騰落銘柄は、値上り数が1200を超えており、全体の6割を占めている。セクターでは医薬品、陸運、電力ガス、精密機器、パルプ紙、不動産が上昇。一方で、非鉄金属、ガラス土石、石油石炭が小安い。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、KDDI<9433>、テルモ<4543>がけん引。
日経平均はマドを空けての上昇から5日線を突破すると、直近戻り高値水準を捉えている。その後は上げ幅を縮めているが、5日線のほか、22000円をキープできるようだと、ショートカバーを伴ってリバウンド基調が強まってくる可能性はありそうだ。目先は22000円固めを見極める必要がありそうだが、キープするようだと2月6日の下落局面で空けたマド(22277-22659円処)を埋めに行く動きをみせてくる可能性も出てくる。同時に26週線を支持線として意識させてくるかも注目されるところであろう。
物色は先物主導によるインデックス売買により、指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均をけん引する格好だが、ソフトバンクG<9984>は25日線での攻防のほか、ファーストリテ<9983>はようやく5日線をクリアしたところである。戻りの鈍さが意識されてくるようだと、先物には売り仕掛け的な動きも出やすいため、模様眺めムードが強まりやすい面もある。好業績の中小型株のほか、内需系に向かいやすいだろう。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドル・円は弱含み、ユーロ・ドルは上昇
26日午前の東京市場でドル・円は弱含み。ユーロ・ドルの上昇を受けドルが下押しされたが、日本株高で円売りに振れやすい地合い。
ドル・円は、朝方から押し目買いが先行し、107円20銭まで上昇した。その後国内勢による買いが一服するとドルは下げに転じ、ユーロ・ドルの上昇とは対照的に106円半ばまで弱含んだ。
引き続きユーロ・ドルが値を上げると、ドルに下押し圧力がかかりそうだ。ただ、ランチタイムの日経平均先物は堅調地合いとなり、目先の日本株高継続への期待から円売りがドル売りを弱めよう。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は106円44銭から107円20銭、ユーロ・円は131円12銭から131円80銭、ユーロ・ドルは、1.2280ドルから1.2319ドルで推移した。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・アスラポート<3069>や阪神燃<6018>がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます
・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はソフトバンクG<9984>
■経済指標・要人発言
・黒田日銀総裁
「強力な金融緩和を粘り強く続ける」
「物価目標実現の後ずれは残念」
「現時点で新たに総括的な検証を行う予定はない」
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
・14:00 12月景気動向指数・先行改定値(速報値:107.9)
<海外>
特になし
<DM>
・日経平均は続伸、22000円キープを見極め
・ドル・円は弱含み、ユーロ・ドルは上昇
・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はソフトバンクG<9984>
■日経平均は続伸、22000円キープを見極め
日経平均は続伸。179.29円高の22072.07円(出来高概算6億2000万株)で前場の取引を終えた。23日の米国市場では、セントルイス連銀総裁が年4回の利上げに懐疑的な見方を示したことを受けて債券利回りが低下、これを材料視する格好からNYダウは347ドル高となり、シカゴ日経225先物清算値は22000円を回復。これにサヤ寄せする格好から買いが先行すると、寄付き直後には22226.53円まで上げ幅を拡大させる場面をみせた。
ただ、その後は円相場が円高に振れて推移していることもあり、22000円前半の水準でのこう着が続いている。東証1部の騰落銘柄は、値上り数が1200を超えており、全体の6割を占めている。セクターでは医薬品、陸運、電力ガス、精密機器、パルプ紙、不動産が上昇。一方で、非鉄金属、ガラス土石、石油石炭が小安い。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、KDDI<9433>、テルモ<4543>がけん引。
日経平均はマドを空けての上昇から5日線を突破すると、直近戻り高値水準を捉えている。その後は上げ幅を縮めているが、5日線のほか、22000円をキープできるようだと、ショートカバーを伴ってリバウンド基調が強まってくる可能性はありそうだ。目先は22000円固めを見極める必要がありそうだが、キープするようだと2月6日の下落局面で空けたマド(22277-22659円処)を埋めに行く動きをみせてくる可能性も出てくる。同時に26週線を支持線として意識させてくるかも注目されるところであろう。
物色は先物主導によるインデックス売買により、指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均をけん引する格好だが、ソフトバンクG<9984>は25日線での攻防のほか、ファーストリテ<9983>はようやく5日線をクリアしたところである。戻りの鈍さが意識されてくるようだと、先物には売り仕掛け的な動きも出やすいため、模様眺めムードが強まりやすい面もある。好業績の中小型株のほか、内需系に向かいやすいだろう。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドル・円は弱含み、ユーロ・ドルは上昇
26日午前の東京市場でドル・円は弱含み。ユーロ・ドルの上昇を受けドルが下押しされたが、日本株高で円売りに振れやすい地合い。
ドル・円は、朝方から押し目買いが先行し、107円20銭まで上昇した。その後国内勢による買いが一服するとドルは下げに転じ、ユーロ・ドルの上昇とは対照的に106円半ばまで弱含んだ。
引き続きユーロ・ドルが値を上げると、ドルに下押し圧力がかかりそうだ。ただ、ランチタイムの日経平均先物は堅調地合いとなり、目先の日本株高継続への期待から円売りがドル売りを弱めよう。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は106円44銭から107円20銭、ユーロ・円は131円12銭から131円80銭、ユーロ・ドルは、1.2280ドルから1.2319ドルで推移した。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・アスラポート<3069>や阪神燃<6018>がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます
・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はソフトバンクG<9984>
■経済指標・要人発言
・黒田日銀総裁
「強力な金融緩和を粘り強く続ける」
「物価目標実現の後ずれは残念」
「現時点で新たに総括的な検証を行う予定はない」
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
・14:00 12月景気動向指数・先行改定値(速報値:107.9)
<海外>
特になし
<DM>
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