東京株式(大引け)=132円高、世界景気拡大の思惑を背に6日続伸
大引けの日経平均株価は前週末比132円80銭高の2万823円51銭と6日続伸。東証1部の売買高概算は14億8520万株、売買代金概算は2兆5442億3000万円。値上がり銘柄数は1421、対して値下がり銘柄数は523、変わらずは86銘柄だった。
きょうの東京市場は、世界的な経済の強さが投資家心理に刻まれるなか、リスク選好の流れが続いた。前週末まで日経平均株価は5連騰を記録していただけに目先スピード警戒感から利益を確定する売りも出たが、これを完全に吸収する形で後場後半に一段高となった。22日投開票の衆院選がきょう公示されたが、与党有利との見方が強まるなか、安倍政権下での経済対策に対する期待感も買いを後押しした。終値は2万800円台で着地し、2015年6月の“アベノミクス高値”である2万868円を目前に捉えている。今月中旬から3月決算企業の上期決算発表が本格化してくるが、好業績期待の銘柄中心に中小型株物色の流れが目立ち、全体の70%に相当する1400強の銘柄が上昇した。
個別では、ソフトバンクグループ<9984.T>が商いを伴い上昇した。トヨタ自動車<7203.T>が堅調だったほか、キーエンス<6861.T>が買われ、東京エレクトロン<8035.T>も高い。フルキャストホールディングス<4848.T>が値を飛ばし、パソナグループ<2168.T>は大幅上昇、モリテックスチール<5986.T>はストップ高に買われた。シュッピン<3179.T>も大幅高となった。住友ベークライト<4203.T>、オンワードホールディングス<8016.T>も上値を追った。
半面、任天堂<7974.T>が売り物に押され、東京海上ホールディングス<8766.T>も軟調、丸紅<8002.T>も値を下げた。神戸製鋼所<5406.T>、神鋼商事<8075.T>がストップ安に売り込まれ、エスクロー・エージェント・ジャパン<6093.T>も大幅安。東京個別指導学院<4745.T>、トーセ<4728.T>、ペッパーフードサービス<3053.T>なども下落した。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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