■売り一巡後のハイテク株の底堅さを見極め
■ライトオン、1Q営業損失 赤字縮小 ▲4.72億円
■前場の注目材料:京セラ、新型電子ミラー来年量産、後方の車載カメラ鮮明に
■売り一巡後のハイテク株の底堅さを見極め
8日の日本株市場は、前日の大幅な上げに対する利益確定の動きが意識されそうだ。7日の米国市場は、NYダウが178ドル安、ナスダックは375ポイント安だった。2024年11月のJOLTS求人件数や12月のISM非製造業景況指数が予想を上回ったため、インフレ懸念から米連邦準備理事会(FRB)による利下げペース鈍化観測が高まり、米長期金利が上昇したことが重荷となった。シカゴ日経225先物は大阪比265円安の39735円。円相場は1ドル158円00銭台で推移している。
日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まろう。米国ではエヌビディアの下げが目立っており、前日に日経平均株価を牽引していた東エレク<8035>やアドバンテスト<6857>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株には売りが先行するとみられ、日経平均株価の重荷になりそうだ。ただし、前日の日経平均株価は一時40288.80円まで上昇し、ボリンジャーバンドの+2σが位置する40215円辺りを上回る場面もみられた。短期的には過熱感が警戒されやすい水準でもあり、利食いが入りやすいところであろう。
まずはエヌビディアの下落影響を見極めつつ、ボリンジャーバンドの+1σが位置する39730円辺りでの押し目狙いのスタンスになりそうだ。また、節目の39500円接近では押し目待ち狙いの買いも意識されやすいと考えられる。ただし、米国では予想を上回る経済指標を受けてインフレ懸念が高まったが、8日の米国では12月のADP雇用統計や米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が予定されている。週末には12月の雇用統計を控えていることもあり、上値追いは慎重にさせそうである。
物色としては売り一巡後のハイテク株の底堅さを見極めつつ、配当志向に向かいやすいところである。また、AI関連などは引き続き注目されやすく、エヌビディアの下落影響から利食いが強まる局面では押し目を狙いたいところだろう。そのほか、個別に材料のある銘柄に短期的な値幅取り狙いの資金が集中しそうだ。
■ライトオン、1Q営業損失 赤字縮小 ▲4.72億円
ライトオン<7445>が発表した2025年8月期第1四半期業績は、売上高が前年同期比24.7%減の77億5500万円、営業損益は4億7200万円の赤字(前年同期は5億1700万円の赤字)だった。自社EC・外部モールともに売上は苦戦し、店舗受け取りを含むEC関与売上高は前年同期を下回る結果となった。利益面では、売上高及び売上総利益が大きく減少したものの中期経営計画の重点施策であるコスト構造改革に基づく売上総利益率の改善と販管費の大幅な削減により営業赤字幅は前年同四半期より縮小した。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(40083.30、+776.25)
・米原油先物は上昇(74.25、+0.69)
・1ドル=158.00-10円
・活発な自社株買い
・東証による企業価値向上の要請
・京セラ<6971>新型電子ミラー来年量産、後方の車載カメラ鮮明に
・トヨタ<7203>ウーブン・シティ今秋開業、豊田会長「世界から仲間歓迎」
・ソニーG<6758>ソニー・ホンダモビリティ、1400万円で新EV予約開始、来年中旬納車
・パナHD<6752>パナエナジー、北米向けDC用電源を拡大、30年度に売上高2500億円
・トヨタ<7203>エヌビディア、トヨタに先端半導体供給、自動運転開発を後押し
・トヨタ<7203>トヨタ子会社、ロケット開発新興に70億円出資、宇宙分野で量産化支援
・丸紅<8002>リチウム電池リサイクルの英社に7.9億円出資
・ホシザキ<6465>米事業買収、製氷・冷蔵機器の直販強化
・川崎重<7012>建機向け新型電気ハンドルを年10万台量産
・芝浦機械<6104>米新興に出資、電池電極製造装置への参入探る
・アルプスアルパイン<6770>可変感触スイッチ開発、“押し心地”自由に調整
・積水樹脂<4212>電力インフラ製品の納入開始、屋外鉄構を拡販
・三菱ケミG<4188>米MMA工場の建設中止、投資費用が高騰
・太平洋セメント<5233>米で骨材・生コンの工場買収
・住友鉱<5713>フィリピンのニッケル製錬系を完全子会社化
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・特になし
<海外>
・09:30 豪・11月消費者物価指数(予想:前年比+2.2%、10月:+2.1%) <ST>
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