国土強靭化の国策テーマにもからむ鉄鋼メーカー、中間期を無難に通過できれば年初来高値更新も見えてくる
時価総額:174億円
PER:20.42倍
PBR: 0.37倍
線材の2次加工大手で高付加価値製品に注力しており、自動車産業向けや電力・通信産業向け及び公共土木向け等の特殊線材製品である硬鋼線なども製造販売している。公共土木向けの落石防止網などにみられる普通綿材製品にも強みがある。
業績面においては第1Q実績で増収増益と好調なスタートを切ったが、保有有価証券の評価損を減損処理して純利益は33%減となった。通期予想においては主原料価格の動向や中国経済の先行き不透明などを理由に明らかにされていないが、この中間期で海外連結子会社を清算してアク抜けが期待されるところ。注目の中間決算発表は11/12に予定されている。
株価は8月の米中貿易問題の悪化を背景に大きく売り込まれる場面もみられたが、足元ではほぼ全戻しとなって下落前の水準を回復している。直近のところでは主原料となる資源価格の動向も落ち着きを取り戻しつつある中で、中間決算のガイダンスリスクを無難に通過できれば一段高で年初来高値を更新する可能性もあるとみる。