日鋳鉄管の活況高続く、災害対策で水道管更新需要が加速へ

　日本鋳鉄管<5612.T>が前日急伸の余勢を駆って朝方から売買高を伴い人気を集めている。上下水道向け鋳鉄管を主力とし、集中豪雨による老朽化した水道管破裂による災害対策関連として思惑が高まっている。
　同社が手掛けるダクタイル鋳鉄管は衝撃性や耐食性、耐震性に優れ、鋼管と比べて価格面でも優位性を持つため、安倍政権が掲げる政策テーマである「国土強靭化」を背景に今後引き合いが強まる公算が大きい。「水道管の設備更新にかかる費用は、２０２０年以降は年間１兆円規模と試算されている」（市場関係者）との指摘もあり、同社の中期的な業容拡大に対する期待が大きいという。ＰＢＲは０．８倍台と株価指標面からも割安感がある。

日鋳鉄管の株価は９時４４分現在２７０円（△６円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）