■アクセスHD <7042> 1,121円 (+150円、+15.5%) ストップ高
アクセスグループ・ホールディングス <7042> [東証S]がストップ高。2日の取引終了後、プロネクサス <7893> [東証P]と業務提携すると発表しており、これが好感された。企業の人事部門やIPO準備・IR活動強化を検討する企業へのコンサルティングサポートを強化する。また、両社の経営資源を組み合わせたサービスの共同開発などを検討していく。
■さくらネット <3778> 1,239円 (+72円、+6.2%)
東証プライムの上昇率4位。さくらインターネット <3778> [東証P]が4日ぶり急反発。独立系のデータセンター大手だが、近年はクラウドサービス事業に経営の重心を移し売上高の過半を占める状況となっている。6月中旬に経済産業省からクラウド基盤の整備を目的とした「クラウドプログラム」の供給確保計画で認定を受け話題を集めた経緯があるが、2日の日経新聞電子版が、同社が「ガバメントクラウド(政府クラウド)」に参入する方針を固めたと報じ、これが改めてマーケットの視線を集める形となった。デジタル庁から認定を受け、24年度のサービス開始を目指す方針が伝わっており、国策に乗る同社の業容拡大に対する期待が買いを呼び込んだ。
■タカトリ <6338> 5,470円 (+260円、+5.0%)
タカトリ <6338> [東証S]が急反発。2日の取引終了後、海外企業からパワー半導体向け新型大口径SiC材料切断加工装置の大口受注を獲得したと発表したことが好感された。受注金額は約13億6600万円で、24年9月期に売り上げ計上する予定。なお、24年9月期業績予想は11月10日に発表予定としている。
■リヒトラブ <7975> 999円 (+33円、+3.4%) 一時ストップ高
リヒトラブ <7975> [東証S]が3日ぶり大幅反発、一時ストップ高となった。同社はファイルやクリアブックなど事務用品を手掛ける。2日の取引終了後に24年2月期の連結業績予想の修正を発表。最終損益の黒字額の見通しは2億2000万円から1億2000万円に下方修正した。前期は2400万円の最終赤字だった。原材料高と円安による輸入コスト増の影響を受けながらも、最終黒字を確保する見通しを示したことが、買い安心感をもたらしたようだ。今期の売上高の見通しは据え置いた。8月中間期の売上高は計画に対し未達となり、営業・経常・最終損益は黒字予想から一転して赤字で着地した見込みという。もっとも、新製品の積極的な投入や海外向けの売り上げ増は業績を下支えする要因となったようだ。通期の業績予想には、コスト上昇分の販売価格への転嫁による効果も織り込んでいるが、これまでの予想には至らないと判断し、利益の見通しを引き下げたとしている。
■ハンズマン <7636> 1,087円 (+24円、+2.3%)
ハンズマン <7636> [東証S]が3日続伸。3日の日経産業新聞で、「大阪市の南側に隣接する大阪府松原市に九州以外で初の店舗を出店する」と報じられており、好材料視された。会社側の9月1日の発表によると、12日にグランドオープン(9日プレオープン)で売り場面積は同社最大の約1万9800平方メートル、商品数は一般的なホームセンターの約3倍となる約28万品目をそろえるとしている。
■マイクロ波 <9227> 1,528円 (+27円、+1.8%)
マイクロ波化学 <9227> [東証G]が6日ぶり反発。3日午前10時ごろ、高い透明性と導電性を両立させた透明導電フィルムを開発したと発表しており、これが買い手掛かりとなっている。今回、マイクロ波は大日本印刷 <7912> [東証P]と共同で、マイクロ波の照射によってナノメートルレベルを実現した銀の導電性繊維(銀ナノワイヤー)を用い、透明導電フィルムを開発した。大日印が12月に同フィルムのサンプル提供を始める。
■オートサーバ <5589> 1,819円 (+27円、+1.5%)
オートサーバー <5589> [東証S]が3日ぶり反発。同社は中古車のオークション代行サービスなどを手掛け、9月26日に東証スタンダード市場と名証メイン市場に新規上場した。10月2日の取引終了後に、同社が運営する会員制中古車流通サービスプラットフォーム「ASNET」における2023年7-9月度の取引台数実績の速報を発表。7月、8月、9月そろって前年同月を上回る水準となった。ビッグモーター(東京都多摩市)の不正問題を背景とする中古車業界への信頼感の低下や、日本政府によるロシアへの輸出規制強化に伴う影響は軽微との見方を誘い、値頃感に着目した買いを集める格好となったようだ。
■セルシード <7776> 375円 (+5円、+1.4%)
セルシード <7776> [東証G]が3日ぶり反発。2日の取引終了後、厚生労働省から医薬品、医療機器の品質や有効性、安全性の確保などに関する法律の規定に基づき、再生医療等製品製造業許可を更新したと発表した。期間満了に伴い、2028年9月まで更新したという。今後の事業展開に期待した買いを集める方向に作用したようだ。加えて、同社は第24回新株予約権(行使価額修正条項付)の月間行使状況も開示。9月に2万4919個が行使され、月末時点の未行使新株予約権数は3万6731個となった。
■アダストリア <2685> 3,245円 (+40円、+1.3%)
アダストリア <2685> [東証P]が5日続伸。岩井コスモ証券は2日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに、目標株価を3450円から3600円に引き上げた。同社はカジュアル衣料専門店を全国チェーン展開している。第2四半期(3-8月)の連結営業利益は前年同期比85.1%増の103億1100万円で着地。主力ブランドを中心に販売が好調に推移した。これを受け、同社では24年2月期の同利益予想を140億円から180億円(前期比56.3%増)に増額修正した。今期配当も従来予想の65円から80円に引き上げた。同証券では今期は182億円へ若干増額し着地すると予想。25年2月期の同利益は190億円を見込んでいる。コロナ禍をへて、顧客のライフスタイルが大きく変化するなか、同社はマルチブランド戦略の推進により多様化する需要をうまく取り込んでいることを評価している。
■ゼンショHD <7550> 6,499円 (+77円、+1.2%)
ゼンショーホールディングス <7550> [東証P]が4日ぶり反発。2日に発表した9月度のすき家月次売上速報で、既存店売上高が前年同月比16.6%増と31ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。客数が同9.6%増、客単価が同6.4%増といずれも伸長した。
■グラッドC <9561> 664円 (+7円、+1.1%)
グラッドキューブ <9561> [東証G]が反発。同社は2日、スポーツデータセンター「DRAGON DATA CENTER(ドラゴン データセンター)」開設に向けたプロジェクトが発足したと発表。これが材料視されたようだ。幅広いスポーツデータを持ち、人工知能(AI)開発やデータ解析をしている自社の強みを生かし、従来のスポーツデータ供給事業とは異なる概念で、BtoBを中心とする国内外のデータを提供する予定だとしている。
■サイゼリヤ <7581> 4,870円 (+50円、+1.0%)
サイゼリヤ <7581> [東証P]が6日ぶり反発。2日の取引終了後に発表した9月度の月次報告で、既存店売上高が前年同月比21.7%増と23ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。客数が同21.0%増と引き続き高い伸びとなったことが牽引した。なお、全店売上高は同21.1%増だった。
■しまむら <8227> 15,060円 (+145円、+1.0%)
しまむら <8227> [東証P]が続伸。2日の取引終了後、24年2月期第2四半期累計(2月21日-8月20日)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比5.1%増の3168億3800万円、営業利益は同4.3%増の301億7300万円となった。ともに計画を上回り、営業利益は減益予想から一転、増益で着地した。全体相場が軟調ななかで株価の下支え効果をもたらしたようだ。主力のしまむら事業では猛暑対応の商品をはじめ、アウター衣料、実用品が好調だった。生産国の比率見直しも、仕入れ原価の上昇抑制につながった。
※3日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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