ジーデップ・アドバンスが20倍、ブレインパッドが21倍という水準になる。両社ともに配当を出しており、ROEもブレインパッドが16.4%、ジーデップ・アドバンスが22.1%と高い。他社は必要以上の現金を抱えている、利益が出始めたばかりなど理由は様々だが、他のAI関連は意外にROEの低い企業が目立つ。
成長力も劣っていない。ジーデップ・アドバンスの2027年5月期を最終年度とする中期経営計画は、売上高で8,415百万円、営業利益で1,055百万円(2024年5月期の売上高は4,421百万円、営業利益は662百万円、好調な2025年5月期を受けて見直しを検討中)。ブレインパッドは2024年6月期から2026年6月期の中期経営計画期間を構造改革期として、2027年6月期以降の再成長期に向けた準備期間と位置付けている。2026年6月期売上高は140-150億円、EBITDAマージン16%超、ROE20%を掲げる(2024年6月期の売上高は10,561百万円、営業利益は1,348百万円)。
高ROEだとVRAIN Solutionが参考にされる可能性があり、VRAIN SolutionのPERは40倍程度で評価されている(売上高予想の開示のみで利益予想非開示のため前期と同様の利益率で試算)。ブレインパッドよりはやや小粒だが、ジーデップ・アドバンスの規模感に近いHEROZ<4382>、エクサウィザーズ<4259>、Ridge-i<5572>、ABEJA<5574>の平均PERは優に100倍超。また、ジーデップ・アドバンスと協業を発表したRidge-iのそれは100倍に迫る。ジーデップ・アドバンスやブレインパッド以外のPER水準が最低でも40倍程度ということはもちろん、目標に掲げる中期の利益成長率が実現した場合の比較でも、両社のPER評価は2倍程度となってもおかしくない。
<HM>
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