報国鉄、今期経常を29％上方修正、配当も10円増額

　新報国製鉄 <5542> [ＪＱ] が8月6日大引け後(15:10)に決算を発表。21年12月期第2四半期累計(1-6月)の経常利益(非連結)は前年同期比9.1％増の1億6800万円に伸び、従来の2.6％減益予想から一転して増益で着地。
　併せて、通期の同利益を従来予想の3億1000万円→4億円(前期は2億6700万円)に29.0％上方修正し、増益率が16.1％増→49.8％増に拡大する見通しとなった。

　会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した7-12月期(下期)の経常利益は前年同期比2.1倍の2億3200万円に急拡大する計算になる。

　業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の30円→40円(前期は30円)に大幅増額修正した。

　直近3ヵ月の実績である4-6月期(2Q)の経常利益は前年同期比5.3％減の9000万円に減り、売上営業利益率は前年同期の8.1％→7.3％に悪化した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　通期業績予想につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響など先行き不透明な状況ではありますが、半導体・ＦＰＤ（液晶・有機ＥＬ）製造装置関連の受注増加が見込まれ、売上高、営業利益、経常利益、当期純利益は前回予想を上回る見込みであります。

　＜社名変更による記念配当の実施＞当社は本年10月１日、今後のさらなる成長に向けて社名を「新報国製鉄株式会社」から「新報国マテリアル株式会社」と変更します。社員一同新たな気持ちで頑張って行くとともに株主の皆様と心を一つにして次の飛躍を成し遂げたいと思っております。株主の皆様のこれまでのご支援に感謝するとともにこれからも一層のご支援を頂きたく、2021年12月期の期末配当において、１株当たり10円の記念配当を実施させていただく予定といたしました。これにより2021年12月期の期末配当は、15円の普通配当に10円の記念配当を加えて25円に修正となります。この結果、2021年12月期の年間配当は、第２四半期末配当15円と合わせて40円（普通配当30円、記念配当10円）に修正となります。※業績見通しは、本資料発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は今後様々な要因によって予想値と異なる場合があります。