冶金工、今期経常を20％上方修正、配当も40円増額

　日本冶金工業 <5480> が2月3日大引け後(15:00)に決算を発表。22年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比2.8倍の107億円に急拡大した。
　併せて、通期の同利益を従来予想の100億円→120億円(前期は49.9億円)に20.0％上方修正し、増益率が2.0倍→2.4倍に拡大する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の37.6億円→57.6億円(前年同期は24.7億円)に53.2％増額し、増益率が51.9％増→2.3倍に拡大する計算になる。

　業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の80円→120円(前期は45円)に大幅増額修正した。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結経常利益は前年同期比3.5倍の44.6億円に急拡大し、売上営業利益率は前年同期の5.4％→12.1％に急改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　ステンレス特殊鋼業界におきましては、生産用機械等の設備投資が堅調に推移し、電子部品や輸送機器の生産量回復、電気機器向けの輸出拡大により需要は増加しました。当社グループの戦略分野である高機能材につきましても、太陽光発電関連向け、半導体製造設備関連向けの需要が堅調に推移しました。また、高機能材の生産性向上やリードタイム短縮、販売価格の適正化に努めました結果、前回予想数値を上回る見通しとなりました。　以上の状況を踏まえ、2021年８月６日に公表いたしました業績予想を上記の通り修正いたしました。

　　当社は、事業基盤の整備に必要な投資や業績見通しなどを考慮しつつ、更なる財務体質の強化を図りながら、安定的に配当を実施することを基本方針としております。　上記業績予想の修正を踏まえ、2022年３月期の期末配当予想につきましては、１株当たり80円（年間配当金は１株当たり120円）に修正いたします。※上記の業績予想及び配当予想は、本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の数値は、今後の様々な要因により予想数値と異なる結果となる可能性があります。