■nms <2162> 465円 (+80円、+20.8%) ストップ高
nms ホールディングス <2162> [東証S]がストップ高。29日午前11時30分ごろ、第2四半期累計(4-9月)連結業績予想について、売上高を350億円から370億円(前年同期比2.0%増)へ、営業利益を5億円から9億円(同80.7%増)へ、純利益を1億円から13億円(同2.3倍)へ上方修正したことが好感された。前期から続いていた在庫調整による影響が緩和傾向となったことに加えて、需要動向が改善をみせていることが要因。また、円安による効果やこれまで実行してきたコスト構造改革、基盤強化策の定着も貢献する。更に、想定を上回る円安の進行により、第1四半期に為替差益4億8500万円を計上することも寄与する。
■東京製鉄 <5423> 1,767円 (+300円、+20.5%) ストップ高
東証プライムの上昇率トップ。東京製鉄 <5423> [東証P]がストップ高。前週末26日取引終了後、25年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の300億円から320億円に増額した。売上高は小幅に下方修正したものの、鋼材販売価格の値上げによる効果が発現し、利益は会社側の期初見通しを上回る。また、同日に発行済み株式数の6.26%にあたる680万株、金額ベースで100億円を上限とする自社株買いを実施することも発表、買い付け期間はきょうから来年6月末までとしており、これもポジティブサプライズとなった。
■MARUWA <5344> 40,500円 (+5,750円、+16.6%)
東証プライムの上昇率2位。MARUWA <5344> [東証P]が4日ぶり急反騰。29日午後2時ごろに発表した第1四半期(4-6月)連結決算が、売上高162億4300万円(前年同期比27.7%増)、営業利益56億4000万円(同59.8%増)と大幅増収増益となったことが好感された。主力のセラミック部品事業で次世代高速通信向けや新エネルギー車向けが堅調に推移した。なお、25年3月期通期業績予想は、売上高703億円(前期比14.2%増)、営業利益230億円(同16.2%増)の従来見通しを据え置いている。
■リベルタ <4935> 1,125円 (+150円、+15.4%) ストップ高
リベルタ <4935> [東証S]がストップ高。美容商品やトイレタリー商品、機能衣料などをオリジナルで企画販売するが、同社が手掛ける冷感アイテムブランド「クーリスト」シリーズの売れ行きが好調で、酷暑関連のテーマで人気化した。時価予想PERは50倍を超えるなど投資指標面では割高ながら、小型株で足が軽い一方、出来高流動性も伴うことで材料性に着目した投機筋の攻勢が続く。直近では前週23日取引終了後に東証から増し担保規制が発動されたことを受け急反落したものの、投げ売り誘発でつけた下値を拾われて品薄状態に拍車がかかり、再び需給相場の様相を呈している。
■第四北越FG <7327> 5,780円 (+750円、+14.9%)
東証プライムの上昇率3位。第四北越フィナンシャルグループ <7327> [東証P]が4日ぶり急反騰。前週末26日の取引終了後、25年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算発表にあわせ、中間期の業績予想の上方修正と自社株買い、株式分割などを発表し、好感されたようだ。中間期の最終利益予想を37億円増額して142億円(前年同期比2.8%増)に見直した。貸出金利息や有価証券利息配当金が増加したほか、顧客の為替変動リスクを回避するためのデリバティブ取引の増加により非金利収益が想定を上回ったという。また、取得総数40万株(自己株式を除く発行済み株式総数の0.89%)、取得総額12億円を上限とする自社株買いを実施する予定。更に9月30日を基準日として10月1日付で1株を2株に分割する。加えて、株式分割前の水準で年間配当予想を20円増額の180円(前期比35円増配)に修正し、株主優待制度の拡充についても開示した。
■アストマクス <7162> 272円 (+35円、+14.8%)
アストマックス <7162> [東証S]が6日ぶり急反騰。前週末26日取引終了後に4-6月期連結業績の速報値を発表。売上高が35億3300万円(前年同期24億9600万円)、営業利益が3億4900万円(同4100万円)と大幅な増収増益となる見通しを示しており、これを好感した買いが入った。
■日本高純度 <4973> 3,720円 (+410円、+12.4%)
東証プライムの上昇率4位。日本高純度化学 <4973> [東証P]が続急騰。前週末26日の取引終了後に発表した第1四半期(4-6月)単独決算が、売上高30億7900万円(前年同期比8.3%増)、営業利益1億4900万円(同2.7倍)、純利益2億7100万円(同2.3倍)と大幅増益となったことが好感された。生成AI関連の 半導体パッケージ向けにプリント基板・半導体搭載基板用めっき薬品が安定的に推移したほか、スマートフォンやパソコンなどの民生向け及びメモリ向けの販売も徐々に回復に向かっていることが業績を牽引。また、コネクタ用めっき薬品で、産業機器向けは需要減となったものの車載向けが底堅く推移したほか、 スマートフォン向け需要に回復の兆しがみられたことも寄与した。なお、25年3月期通期業績予想は、売上高130億円(前期比13.8%増)、営業利益5億円(同41.1%増)、純利益5億8000万円(同5.8%増)の従来見通しを据え置いている。
■千代建 <6366> 310円 (+32円、+11.5%)
千代田化工建設 <6366> [東証S]が続急騰。29日午後0時30分ごろ、これまで非開示としていた25年3月期連結業績予想について売上高を4500億円(前期比11.1%減)、最終損益を150億円の黒字(前期158億3100万円の赤字)と発表した。最終黒字に転換する見通しを示したことが好感された。米テキサス州のLNGプロジェクトを共同遂行している米国企業のプロジェクト離脱と、それを受けて千代建グループが顧客との新たな遂行プランを合意した場合の影響を含まない前提で算出した。今後、この影響を反映することが可能となった段階で業績予想を修正するという。
■マネックスG <8698> 722円 (+70円、+10.7%)
東証プライムの上昇率6位。マネックスグループ <8698> [東証P]が4日ぶり急反騰。前週末26日の取引終了後、取得上限1400万株(自己株式を除く発行済み株数の5.43%)、または50億円とする自社株買いの実施を発表した。期間は7月29日から来年6月30日まで。これが好感された。あわせて4-6月期連結決算を発表。売上高は192億4400万円(前年同期158億3600万円)、純利益は24億7200万円(同24億1400万円)だった。米国事業での委託手数料の増加などで受け入れ手数料が伸びたほか、暗号資産取引の増加でトレーディング損益も急増した。
■七十七 <8341> 4,610円 (+370円、+8.7%)
東証プライムの上昇率7位。七十七銀行 <8341> [東証P]が4日ぶりに急反発。同社は7月26日大引け後(15:30)に決算を発表、25年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比31.5%増の165億円に拡大し、4-9月期(上期)計画の265億円に対する進捗率は62.3%となったことで好感されたようだ。
■信越化 <4063> 6,844円 (+540円、+8.6%)
東証プライムの上昇率8位。信越化学工業 <4063> [東証P]が続急伸。前週末26日の取引終了後、未定としていた25年3月期の連結業績予想について、売上高2兆5000億円(前期比3.5%増)、営業利益7350億円(同4.8%増)となり、年間配当予想を中間・期末各53円の年106円(前期100円)としたことが好感された。米国の住宅需要の堅調を受けて、塩化ビニル事業で北米を中心に値上げ交渉が進んでいることに加えて、か性ソーダについても値上げを実施したことが寄与する。また、半導体市場の底打ちでシリコンウエハー、フォトレジスト、マスクブランクスなどの半導体材料需要が回復してきていることも貢献する。なお、同時に発表した第1四半期(4-6月)連結決算は、売上高5979億3000万円(前年同期比0.2%減)、営業利益1910億2300万円(同0.1%増)だった。
■十六FG <7380> 4,850円 (+325円、+7.2%)
十六フィナンシャルグループ <7380> [東証P]が4日ぶりに急反発。同社は7月26日大引け後(15:00)に決算を発表、25年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比18.1%増の88.6億円に伸び、4-9月期(上期)計画の138億円に対する進捗率は64.3%に達し、5年平均の52.6%も上回ったことで好感されたようだ。同時に、発行済み株式数(自社株を除く)の1.698%にあたる62万株(金額で31億円)を上限に自社株買いを実施すると発表しており、こちらも好材料視された。買い付け期間は7月29日から9月20日までとなる。
■SUMCO <3436> 2,503.5円 (+162.5円、+6.9%)
SUMCO <3436> [東証P]が続急伸。一時7%高で2500円台まで駆け上がり、5日・25日・75日移動平均線をまとめて上抜くなど戻り足を鮮明としている。シリコンウエハーでは信越化学工業 <4063> [東証P]と世界で双璧の商品シェアを誇る。直近は全体相場がリバウンドに転じるなかで、外資系ヘッジファンドなどによる貸株市場を通じた空売り買い戻しなども呼び込んでいるもようだ。足もとの業績は低調ながら、今期以降の業績改善への思惑が漂う。生成AI市場の急拡大を背景にAI向け先端半導体需要が強く喚起されており、同社の大口径シリコンウエハーの出荷増勢に向け期待が高まっている。
■ミスミG <9962> 2,779.5円 (+150.5円、+5.7%)
ミスミグループ本社 <9962> [東証P]が続急伸。前週末26日の取引終了後に発表した第1四半期(4-6月)連結決算が、売上高995億2700万円(前年同期比10.7%増)、営業利益118億2800万円(同31.4%増)、純利益92億5100万円(同52.0%増)と大幅な増収増益となったことが好感された。FA事業で中国や日本を中心に需要を獲得し、特に中国通信関連需要が堅調だったほか、自動車関連の金型需要が中国・アジア・日本で回復基調に向かったことが寄与した。また、売り上げ数量の増加や商品ミックス効果も利益増に貢献した。なお、25年3月期通期業績予想は、売上高3930億円(前期比6.9%増)、営業利益460億円(同19.9%増)、純利益344億円(同22.2%増)の従来見通しを据え置いている。
■蝶理 <8014> 3,825円 (+205円、+5.7%)
蝶理 <8014> [東証P]が急反発。同社は7月26日大引け後(16:00)に決算を発表、25年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比34.6%増の48.5億円に拡大したことが好感されたようだ。通期計画の150億円に対する進捗率は32.4%となり、5年平均の27.5%とほぼ同水準だった。
■SGHD <9143> 1,514.5円 (+78円、+5.4%)
SGホールディングス <9143> [東証P]が急反発。前週末26日取引終了後、4-6月期連結決算を発表。売上高が前年同期比5.0%増の3345億2700万円、営業利益が同4.1%増の195億400万円だった。取り扱い個数が減少したものの、運賃改定による単価上昇が寄与した。堅調な決算内容が評価され買われた。
■三菱自 <7211> 442.4円 (+22.4円、+5.3%)
三菱自動車工業 <7211> [東証P]が4日ぶり急反発。29日付の日本経済新聞朝刊で「ホンダと日産自動車の連合に三菱自動車が合流することが分かった」と報じられており、好材料視されたようだ。記事によると、三菱自はホンダ <7267> [東証P]・日産自動車 <7201> [東証P]と秘密保持契約を結び、協議を始めたとある。販売台数800万台を超えるグループとなるほか、車載ソフトウェアを3社で共通化する方針とあることから、開発コストを抑えながら高性能の技術を導入できるメリットも期待されている。
■イエロハット <9882> 2,470円 (+122円、+5.2%)
イエローハット <9882> [東証P]が急反発。前週末26日の取引終了後には関東財務局に提出された大量保有報告書で、投資ファンドのストラテジックキャピタル(東京都渋谷区)がイエロハット株を5.02%保有し、新たに5%を超えて保有していることが判明しており、思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は純投資及び状況に応じて重要提案行為などを行うこととしており、報告義務発生日は7月19日。
■タツタ <5809> 779円 (+36円、+4.9%)
タツタ電線 <5809> [東証P]が大幅続伸。前週末26日の取引終了後、ENEOSホールディングス <5020> [東証P]子会社のJX金属が実施中のTOBに関して、TOB価格を1株720円から780円に引き上げるとともに、買い付け期間を8月19日まで(従来8月2日まで)に延長すると発表しており、買い材料視された。TOB成立の確度を高めるほか、タツタが26日に発表した第1四半期決算の内容も考慮したという。
■日経レバ <1570> 27,585円 (+1,185円、+4.5%)
NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 <1570> [東証E]が4日ぶり大幅反発。ここ米株安や為替の円高進行を受け、下値模索の動きを続けていた日経平均株価だが、29日は前週末の欧米株市場が全面高様相となったことや、足もとの円高が一服したことを受けて、急速に買い戻される流れとなった。日経平均に連動する形で組成されたETFで価格変動率が2倍に設定されている日経レバは、個人投資家の短期資金を巻き込んで活況高の様相を呈した。
■松井 <8628> 847円 (+29円、+3.6%)
松井証券 <8628> [東証P]が4日ぶり大幅反発。29日午前11時30分ごろ、4-6月期単独決算を発表。売上高は前年同期比12.5%増の98億9500万円、純利益は同22.6%増の28億9400万円だった。堅調な国内株式相場を背景に「株式等委託売買代金」が増加した。これを好感した買いが入った。
■東応化 <4186> 3,906円 (+120円、+3.2%)
東京応化工業 <4186> [東証P]が4日ぶり大幅反発。前週末26日の取引終了後、24年12月期の連結業績予想について、売上高を1792億円から1934億円(前期比19.2%増)へ、営業利益を268億円から293億円(同29.0%増)へ、純利益を176億円から198億円(同55.8%増)へ上方修正したことが好感された。生成AI関連の需要拡大などを背景にした半導体市場の回復に加え、為替変動の影響により上期業績が計画を大幅に上回って着地したことが要因。また、今後の市場状況や為替レートの見通しから、エレクトロニクス機能材料、高純度化学薬品ともに下期見通しを引き上げたことも寄与する。
■日東電 <6988> 13,170円 (+345円、+2.7%)
日東電工 <6988> [東証P]が続伸。同社は前週末26日取引終了後、25年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の1400億円から1800億円(前期比29%増)へと大幅増額した。前期比微増見通しが一転して3割増益と急拡大し、過去最高利益更新となる見込みだ。生成AI市場の拡大を背景としたデータセンター向け電子材料などが好調で全体収益を押し上げる。今期業績が上振れることについては事前に織り込まれていたものの、想定を上回る増額修正で足もとの株価を強く刺激している。同社株はここ全体相場の波乱に伴い急速な調整を強いられていただけに値ごろ感もあり、上げ足に勢いが加わっている。
■大塚HD <4578> 7,658円 (+166円、+2.2%)
大塚ホールディングス <4578> [東証P]が3日続伸。前週末26日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(1-6月)連結業績について、売上高が従来予想の1兆1000億円から1兆1080億円(前年同期比16.9%増)へ、営業利益が950億円から1260億円(同3.6%減)へ、純利益が740億円から1070億円(同4.3%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。医療関連事業における抗精神病薬「レキサルティ」、抗悪性腫瘍剤「ロンサーフ」、持続性抗精神病薬「エビリファイ メンテナ」「エビリファイ アシムトファイ」、V2-受容体拮抗剤「ジンアーク」が堅調に推移したほか、ニュートラシューティカルズ関連事業でアジアにおける「ポカリスエット」、北米における「ネイチャーメイド」が業績を牽引。また、持ち分法適用会社で、欧州でミネラルウォーター事業を展開するアルマ社や、中国で輸液事業を展開する中国大塚製薬の業績が計画よりも好調に推移したことなども寄与した。
※29日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
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