●　　2011/5/26　株式新聞
先読み作戦指令室＝Ａ＆Ａマテリアル：復興、太陽光発電、原発事故処理関連、７割営業増益予想


復興、太陽光発電、原発事故処理関連など材料が豊富で、好決算予想も出しているエーアンドエーマテリアルに注目したい。

復興に関しては不燃建材のパイオニアであり、「スレートからスタートした事業は、関東大震災や太平洋戦争によって廃虚と化した町に安価で不燃の建築材料として供給され、その復興に大きく貢献した」（同社ウェブサイトから抜粋）という実績を持つ。

「環境エネルギー事業は当社事業の第三の柱と位置づけ、エネルギー分野では１０年４月より市場に投入した、スレート屋根に搭載可能な超軽量太陽光発電パネル『ライトソーラー』の販売・施工の拡充を図っている（１１年３月期決算短信）。

「工業製品・エンジニアリング事業では二輪車用ブレーキライニング、高熱処理材用搬送ロール『ディスクロール』、電力および一般プラント向け非金属製伸縮継手『ＡＰコネクター』の３製品に注力し、国内販売のみならず、成長著しいアジア市場の開拓を積極的に推進していく」（同）。

将来像としては「省エネルギー製品の開発および産業廃棄物を有効利用するための開発を積極的に進め、環境エネルギー企業を目指す」（同）としている。

原発事故処理関連では、放射線遮蔽工事やガスケットなどの資材で展開を図っている。

　１２年３月期連結営業利益は１１億円（前期比７１．１％増）の見通し。
株価は復興需要期待を背景に３月１５日の３１円安値から同月２８日に１２２円高値まで急騰、その後は調整に入ったが、ここ８０円を挟んだもみ合いを続けてきた。週明けの２３日、２４日は２ケタ台の超低位株物色の流れにも乗って連続陽線を形成、２５日はひと押し入れた。そろそろ本格的にもみ合い上放れの動きに転じそうな気配だ。

　午前９時時点の株価は１円高の８７円。


［ 株式新聞ニュース／ＫＡＢＤＡＳ－ＥＸＰＲＥＳＳ ］
提供：モーニングスター社 (2011-05-26 09:26)