品川リフラに大口買い、鉄鋼向け耐火物需要回復に品川再開発の思惑も絡む

　品川リフラクトリーズ<5351.T>は商いを膨らませ上昇に弾みがついてきた。「きょうは１０時半過ぎにまとまった買いが観測され動意が本格化」（市場関係者）した状況だ。鉄鋼大手向けを中心に耐火物製造を手掛けるが、ＪＦＥグループなどの増産志向で耐火物需要が回復している。１５年３月期は前期比３割増となる５１億円を予想しており、業績急回復に対する期待が高まっている。ＰＥＲ８倍、ＰＢＲ０．６倍と指標面から際立つ割安感も魅力のひとつ。さらに、ここにきて大口の買いを引き寄せる背景に、「ＪＲ東や東京都による品川駅周辺の再開発がある」（国内投資顧問会社）と指摘されている。首都圏中心とする地価上昇思惑を背景に含み関連株を改めて見直す動きが出るなかで、同社はレジャー事業を展開するほか、賃貸など不動産を所有していることが評価されているもようだ。８月５日に予定される第１四半期決算の発表には期待感があり、これを先取る動きが顕在化している。

品川リフラの株価は１１時１８分現在２５７円（△１７円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）