日経225先物は11時30分時点、1万9300円(-0.97%)前後で推移している。朝方は米国市場の上昇による影響もあったが、基本的にはオプションSQに関連した需給が押し上げる格好となり、日経225先物は1万9450円で始まると、現物の寄り付き時には1万9540円まで上昇。しかし、海外勢は祝日に入ることでフローは限られていることもあり、その後下げに転じると、前場半ばには1万9210円まで下げる場面もみられている。
SQ値は1万9577.48円となり、これを超えられず、幻のSQといった形である。指数への影響度の大きいファーストリテイリング <9983> が寄り付き後に4万9870円(前日比2920円高)まで買われており、日経225先物への買いを誘う流れもみられた。SQに絡む現物株へのインパクトは、225型が差し引きで1単位あたり9万5000株の買い越し、TOPIX型が2本買い越し(1本=1000株から2万0000株)との観測。参加者が限られる中、SQに絡んだ需給が通過したことにより、その後の弱い動きにつながっている。
なお、前引けの TOPIXは-0.53%下げているため、後場は日銀のETF買い入れが入ると考えられる。前場の東証1部の売買代金は1兆394億円にとどまっている。薄商いの中では昨日同様、ETF買い入れによるインパクトが大きいこともあり、大引けにかけての動きには注視。ETF買い入れを見極めるうえで、三谷セキサン <5273> 、シモジマ <7482> 、東陽倉庫 <9306> 、広島ガス <9535> など、流動性の低い小型株の動向をみていくと、ある程度判断できるだろう。もっとも、1万9500円レベルでの上値抵抗が意識されており、リバウンド意識も1万9500円に接近する局面では強弱感が対立しやすい。
株探ニュース
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