● 2025年3月期通期の業績見通し
2025年3月期の連結業績は、2024年11月8日付で利益を上方修正し、売上高が前期比9.7%増の37,000百万円、営業利益が同37.5%増の1,900百万円、経常利益が同25.4%増の3,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同36.0%増の2,600百万円を見込んでいる。前回予想(2024年5月9日付公表の期初予想値、売上高37,000百万円、営業利益1,700百万円、経常利益2,600百万円、親会社株主に帰属する当期純利益2,000百万円)に対して、建築需要の不透明感を考慮して売上高は据え置いたが、利益面は中間期の好調を反映して営業利益を200百万円、経常利益を400百万円、親会社株主に帰属する当期純利益を600百万円にそれぞれ上方修正した。
なお修正後の通期予想に対する中間期の進捗率は、売上高で51.1%、営業利益で77.3%、経常利益で83.0%、親会社株主に帰属する当期純利益で80.1%となる。これは、例年は下期の構成比が高い収益構造だが2025年3月期に関しては手持ち案件の状況により上期の構成比が高くなる見込みであること、中間期は採算の良い複数案件が寄与したこと、全体として建築資材価格高騰や工事遅延など民間建築を中心に事業環境の不透明感が強いことなどを考慮して、下期は保守的な計画としている。ただし売価改善や製造・工事部門の生産性向上が順調に進展していることなどを勘案すれば、さらなる上振れ余地があるだろうと弊社では見ている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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